--- 要約版 ---

36 ヨシキリザメ インド洋

Blue Shark, Prionace glauca


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図2

ヨシキリザメの分布


図3

ヨシキリザメの年齢と成長


図1

日本のヨシキリザメ(インド洋系群)水揚量(1994〜2018年)


図4

インド洋の資源評価のために推定されたヨシキリザメの漁獲量(1950〜2015年)

Estimated-EUPOA/ratios(赤)はEUの各エリアや年の漁獲量割合から推定した漁獲量、Estimated-GAM(緑)は資源評価でベースケースとして用いられた漁獲量、Estimated-Trade(水色)はさめ類の貿易データから推定した漁獲量、IOTC Nominal(紫)は各国の水揚量の合計値。


図5

資源評価で用いられたインド洋におけるヨシキリザメの標準化CPUE(1992〜2015年)

縦軸は、CPUEを平均値で割ることで1にスケール化したCPUE。各線はそれぞれEUフランスのはえ縄(赤)、EUポルトガルのはえ縄(緑)日本のはえ縄(青)、を示す。


図6

統合モデル(SS)で示された神戸プロット

青丸及び実線はインド洋におけるヨシキリザメの相対資源量及び相対漁獲死亡係数の時系列変化。グレーの丸はMCMCによる不確実性の範囲を示す。

ヨシキリザメ(インド洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位〜高位
資源動向 減少
世界の漁獲量
(最近5年間)
2.7万〜3.2万トン
最近(2017)年:2.7万トン
平均:3.0万トン(2013〜2017年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
455〜974トン
最近(2018)年:455トン
平均:742トン(2014〜2018年)
管理目標 検討中
資源評価の方法 SS、BSP、Catch-only model
資源の状態 SB2015/SBMSY:0.83〜1.75
管理措置 漁獲物の完全利用等
最新の資源評価年 2017年
次回の資源評価年 2021年

管理・関係機関
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)

生物学的特性
  • 体長・体重:最大380 cm(体長は尾叉長)・最大体重は不明
  • 寿命:20歳以上
  • 成熟開始年齢:雄:4〜7歳 雌:5〜7歳
  • 繁殖期・繁殖場:周年、北緯2〜南緯6度の海域
  • 索餌期・索餌場:熱帯・温帯域
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:幼魚は大型さめ類や海産哺乳類、成魚は調査中

利用・用途
肉はすり身等、鰭はふかひれ、皮は工芸品や医薬・食品原料、脊椎骨は医薬・食品原料

漁業の特徴
本種は全世界の熱帯から温帯にかけて出現し、外洋性さめ類の中で最も資源豊度が高いと考えられている。本種はまぐろはえ縄漁業で数多く漁獲されているが、基本的に混獲種であり、遠洋水域で混獲されるヨシキリザメは外地で水揚げされるか放流されている。

漁獲の動向
本種のはえ縄漁業による水揚量(1994-2017年)は、330〜2,700トンの範囲で推移しており、近年(2013-2017年)の水揚量は減少傾向である(平均799トン)。

資源状態
インド洋系群は2017年のIOTC混獲・生態系作業部会会合において資源評価が行われ、現在の資源量は乱獲状態になく、漁獲も過剰漁獲の状態にはないとされた。しかし、近年の資源量及び漁獲死亡係数ともにMSY水準に近付いており、漁獲量を増加させないことが勧告された。

管理方策
全てのまぐろ類地域漁業管理機関において、漁獲されたさめ類の完全利用(頭部、内臓及び皮を除く全ての部位を最初の水揚げ又は転載まで船上で保持すること)及び漁獲データ提出が義務付けられている。