--- 要約版 ---

23 メカジキ インド洋

Swordfish, Xiphias gladius


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図5

インド洋におけるメカジキの分布


図7

インド洋におけるメカジキの産卵域および索餌域


図1

インド洋におけるメカジキの国別漁獲量(1950〜2018年)

2018年は暫定値。NEIFR:Not Elsewhere Included FRresh tuna(生鮮まぐろ漁船)。


図2

インド洋におけるメカジキの漁法別漁獲量(1950〜2018年)

2018年は暫定値。


図3

インド洋におけるメカジキのFAO海域別漁獲量(1950〜2018年)

2018年は暫定値。


図4

資源評価で使用されたメカジキはえ縄標準化CPUE

J1は日本はえ縄前期、J2は後期。


図9

インド洋全域におけるSS3による資源評価の結果(資源状況の変遷を示す神戸プロット)

メカジキ(インド洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 減少
世界の漁獲量
(最近5年間)
2.8万〜3.4万トン
最近(2018)年:3.2万トン
平均:3.1万トン(2014〜2018年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
507〜770トン
最近(2018)年:507トン
平均:654トン(2014〜2018年)
管理目標 MSY=3.2万トン
資源評価の方法 SS3
資源の状態 ・2015年における資源は、F / FMSY = 0.76及びSB / SBMSY = 1.50で安全な状況にある。
・しかし、2017年の漁獲量はMSYを超え資源状況は悪化しつつある。
管理措置 ・漁獲量はMSY(3.2万トン)を超えるべきでない(2018年IOTC第21回科学委員会勧告)
・オブザーバープログラム実施(決議:11/04)
・漁獲量・漁獲努力量収集(決議:15/01)
・義務データ提出(決議:5/02)
その他はインド洋メバチ参照のこと。
最新の資源評価年 2017年
次回の資源評価年 2020年

管理・関係機関
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)

生物学的特性
  • 体長・体重:最大455 cm(下顎-尾叉長)・550 kg
  • 寿命:30歳以上
  • 成熟開始年齢:雌(4〜5歳)、雄(2〜3歳)
  • 産卵期・産卵場:赤道付近の海域で3日に一度数ヶ月間継続して産卵していると考えられている、ソマリア沖・ジャワ島沖・レユニオン島沖
  • 索餌期・索餌場:マダガスカル東南部沖合、南アフリカ沖合域及び豪州西部・南部沖(索餌期は調査中)
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:小型歯鯨類、さめ類

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ、煮付け)

漁業の特徴
本種は、日本及び台湾のまぐろ類を対象としたはえ縄漁業の混獲として(台湾は時には対象種として)、1950年代より漁獲されている。1990年代からは、沿岸国・島しょ国(スリランカ、インドネシア、レユニオン、インド他)がメカジキを対象とした操業を開始した。また、2000年前後よりスペイン及びポルトガルのメカジキはえ縄漁船が遠洋漁業に参入した。

漁獲の動向
本種は、1950年代の漁獲開始時から1980年代終わりまでの約40年間に総漁獲量は徐々に増加し、1988年には9,200トンに達した。1990年代に入ると、沿岸国や島しょ国がメカジキも対象とした操業を開始し、さらに台湾の漁獲努力量が増加したため、総漁獲量は1993年には2.6万トンへと増加した。総漁獲量は、その後も増加を続け、1998年に3.8万トンに達し、第1回目のピークを記録した。しかし、1999年から総漁獲量は減少し、2001年には3.2万トンまで落ち込んだ。この頃よりスペイン及びポルトガルのメカ縄船が遠洋漁業に参入したため、2002年より総漁獲量は再度増加し、2004年に4.0万トンと過去最大の漁獲量(第2回目のピーク)を記録した。しかし、2000年半ばからソマリア沖の海賊の活動範囲が拡大し、まぐろはえ縄船が他の大洋へ移動し漁獲努力量が減少したため、総漁獲量は2005年から減少し2011年には2.2万トンまで落ち込み、1992年以降19年間で最低の漁獲量となった。2012年に海賊活動が収束し、一部はえ縄船(台湾・中国)がソマリア沖へ戻りつつあるため、総漁獲量は2012年以降急増し2017年には約3.4万トンを記録した。スリランカの漁獲量は2017年に急増(9,200トン)し、台湾を抜いて第1位となった。

資源状態
SS3によるインド洋全域の資源評価(1950〜2015年データ使用)の結果、SB / SBMSY = 1.50、F / FMSY = 0.76で、資源状況は安全な状態を示した。ただし2017年の漁獲量(3.4万トン)はMSY(3.2万トン)を超え資源状況が悪化している。また、リスク解析(神戸II)の結果、現在の漁獲量を20%増加した場合、10年後にF(漁獲圧)か゛FMSYを上回る確率は71%、SB(産卵資源量)か゛SBMSYを下回る確率は46%となっている。以上より、本種の資源状況は健全ではあるが、安心はできない状況にあるといえ、資源水準は中位、動向は減少とした。

管理方策
メカジキを漁獲対象とする漁船隻数を2007年水準に制限する措置が導入されている。2018年のIOTC科学委員会は、今後漁獲量はMSY(3.2万トン)を超えるべきでないと勧告した。