--- 要約版 ---

07 ビンナガ 北太平洋

Albacore, Thunnus alalunga

                                                       
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図2

ビンナガの分布と主な漁場


図3

北太平洋ビンナガの雌雄別の年齢と尾叉長の関係


図1

北太平洋ビンナガの漁法別漁獲量(上図)、国別漁獲量(下図)


図5

北太平洋ビンナガの(A)雌の産卵資源量、(B)雌の産卵資源量の減少率(SSB/SSB0)、(C)加入量
(A)と(B)の点線、(C)の縦棒は推定値の95%信頼区間。


ビンナガ(北太平洋)の資源の現況(要約表)

                       
資源水準 中位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
5.7万〜9.3万トン
最近(2016)年:5.7万トン
平均:7.6万トン(2012〜2016年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
3.5万〜6.2万トン
最近(2016)年:3.5万トン
平均:4.9万トン(2012〜2016年)
管理目標現在の漁獲レベルの継続を可能とし、資源量が限界管理基準値(漁業がないと仮定して推定した現在の資源量の20%)を下回る危険性を低く抑えるため、妥当な変動を持って現在の水準付近に資源量を維持
資源評価の方法統合モデル(Stock Synthesis)による解析
資源の状態SSB2015(メスのみ):8.0万トン
SSBMSY(メスのみ):2.4万トン
SSB2015/0.2SSB0 F=0:2.47
F2012-2014/FMSY:0.61
管理措置・漁獲努力量を現行水準未満に抑制(WCPFC、2005年)
・漁業がないと仮定して推定した現在の資源量の20%を下回らないよう漁業を管理(WCPFC、2014年)
・漁獲努力量を現行水準未満に抑制(IATTC、2005年)
最新の資源評価年 2017年
次回の資源評価年 2020年

管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)
北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)

生物学的特性
  • 体長・体重:尾叉長最大約120 cm、約30 kg
  • 寿命:16歳以上
  • 成熟開始年齢:5歳
  • 産卵期・産卵場:4〜6月が盛期、台湾・ルソン島からハワイ諸島近海(水温24℃以上の水域)
  • 索餌期・索餌場:温帯域
  • 食性:魚類、甲殻類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海産哺乳類

利用・用途
刺身や缶詰原料として利用される。

漁業の特徴
日本の竿釣り、流し網、日本と台湾のはえ縄及び米国とカナダのひき縄で漁獲されている。流し網やまき網でも漁獲されるが漁獲量は少ない。竿釣り及びひき縄漁業は北緯25〜45度で夏〜秋に行われ、未成魚(2〜5歳魚)を漁獲する。はえ縄漁業は北緯25度付近より北側では冬〜春に未成魚及び親魚(6歳魚以上)を、その南側では周年親魚のみを漁獲する。

漁獲の動向
漁獲量は、1950〜1960年代に約5万〜9万トンであったが1970年から増加し、1972年に最大(14.2万トン)となった。その後は減少し、1991年には3.7万トンまで減少した。この減少は主として日本の竿釣り及び米国のひき縄の漁獲量の減少によるものであった。その後、増加に転じ、1999年には11.9万トンに達した。2016年の漁獲量は5.7万トンで2012年から継続した減少を示している。

資源状態
資源評価は、2017年4月にISCビンナガ作業部会が統合モデルSS(Stock Synthesis)で1993年から2015年までのデータにより実施された。推定された産卵資源量は約5万トンから15万トン付近を変動し、2000年まで減少し、その後10万トン付近を横ばいで推移している。 漁獲量一定、ならびに漁獲係数一定シナリオで実施した将来予測では、2015年までに限界管理基準値(漁業がないと仮定して推定した現在の資源量の20%)を下回る確率はそれぞれ約30%と0.01%以下であった。これらの結果を踏まえ、作業部会では現状(2012〜2014年)の漁獲の強さは過剰ではなく、資源状態はおそらく乱獲ではないとした。

管理方策
2005年のWCPFC、IATTCにおいて漁獲努力量を現行水準未満に抑制する管理方策がとられた。2014年9月のWCPFC北委員会においては、現在の漁獲レベルの継続を可能とし、限界管理基準値を下回る危険性を低く抑えるため、妥当な変動を持って現在の水準付近に資源量を維持するよう漁業を管理していくこと等を含む管理枠組案が合意され、同年12月の年次会合で採択された。2017年9月のWCPFC北小委員会で微修正され、新たに暫定的な予防的管理枠組案が同年12月の年次会合で採択された。