--- 要約版 ---

56 シャチ 北西太平洋

Killer Whale, Orcinus orca

                                                              
PIC
成熟した雄のシャチ

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図2

我が国のシャチ捕獲頭数の推移



シャチ(北西太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準
資源動向 調査中
世界の捕獲量
(最近5年間)
不明
我が国の捕獲量
(最近5年間)
0頭
最新の資源評価年
次回の資源評価年

管理・関係機関
農林水産省

最近の動き
日本周辺で実施している鯨類目視調査において、引き続き目視発見情報と個体識別用写真の収集を実施している。

生物学的特性
  • 体長・体重:8.5 m・7.5トン(雌)、9.8 m・10トン(雄)
  • 分布:北太平洋を含む世界中の広い海域
  • 寿命:雄50〜60歳、雌80〜90歳
  • 成熟開始年齢:雌14.9歳、雄15.0歳
  • 産卵期・産卵場:10月〜3月、不明
  • 食性:イカ類、硬骨魚類、軟骨魚類、海亀類、海鳥類、アザラシ類、アシカ類、鯨類
  • 捕食者:サメ(幼獣)

利用・用途
水族館展示、刺身、鯨油など

漁業の特徴
本種の捕獲は、小型捕鯨業及びイルカ追い込み漁業で行われてきた。小型捕鯨業による捕獲は、主に房総〜三陸沖(47.6%)と北海道周辺(36.9%)であり、春から初夏にかけて北海道オホーツク海沿岸と道東、夏から初冬にかけて道東と三陸沖において行われていた。イルカ追い込み漁業による捕獲は、和歌山県太地で行われてきて、捕獲は2〜5月に集中していた。

漁獲の動向
小型捕鯨業による捕獲は、戦後1960年代半ばまでは年間数十頭で推移してきたが、1966年から3年間で年間100頭以上を捕獲して以降、急激に少なくなり、1972年以降は年間多くても数頭程度で推移してきた。1991年からは小型捕鯨業に対する本種の捕獲枠は与えられておらず、事実上捕獲が禁止されている。イルカ漁業による捕獲は、1963年以降合計87頭である。イルカ漁業による捕獲には水族館用の生け捕りも含まれる。現在は、学術調査用の特別捕獲のみ認められており、1997年にこれにより5頭が捕獲されている。

資源状態
西部北太平洋(北緯20度以北、東経130〜170度の太平洋とオホーツク海)における本種の生息頭数は、1992〜1996年、8〜9月の目視調査の解析から、北緯40度以北で7,512頭(CV=0.29)、北緯20〜40度で745頭(CV=0.44)と推定された。また近年、空間分布モデルの手法を用いて、過去24ヵ年分の目視調査データを再解析した結果からは、北太平洋に19,521頭(CV=0.21)の生息頭数が推定されている。北西太平洋における本種系群の情報は全くないが、米国側の情報から類推すると複数の系群があることは十分予想される。今後系群構造を明らかにして、系群単位の生息頭数とその動向を検討する必要がある。

管理方策
現在、学術目的以外での捕獲は禁止されている。

資源状態のまとめ
  • 目視発見数自体が多くないため、資源量の改訂に必要なデータが十分得られていない。引き続きデータ収集を行っている。

管理方策のまとめ
  • 学術目的以外の捕獲は禁止。