--- 要約版 ---

27 クロカジキ 太平洋

Blue Marlin, Makaira nigricans

                                                       
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図2

太平洋におけるクロカジキの分布


図1

太平洋におけるクロカジキの漁獲量の推移
JPNEarlyLL:日本の遠洋・近海はえ縄(1971〜1993年)、JPNLateLL:日本の遠洋・近海はえ縄(1994〜2014年)、JPNCLL:日本沿岸はえ縄、JPNDRIFT:日本大目流し網、JPNBait:日本その他の釣り、JPNOth:日本その他漁業、HWLL:ハワイのはえ縄、ASLL:アメリカンサモアのはえ縄、HWOth:ハワイその他漁業、TWNLL:台湾のはえ縄、TWNOth:台湾その他漁業、OthLL:その他はえ縄、PYFLL:フレンチポリネシアのはえ縄、EPOPS:東部太平洋まき網、WCPFCPS:WCPFCまき網、EPOOth:東部太平洋その他漁業。


図5

Stock Synthesis 3によるベースケースの結果
(a) 1歳魚以上の資源量。(b):雌の産卵資源量。(c)加入量(×1,000尾)。(d) 2歳以上の魚に対する平均漁獲強度。赤線は前回の資源評価結果、青線はアップデート資源評価によって得られた結果。実線部分は推定値を、赤青それぞれの半透明部分は95%信頼限界を示す。


図8

太平洋におけるクロカジキのF/FMSYとSSB/SSBMSYの推移



クロカジキ(太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 安定
世界の漁獲量
(最近5年間)
18,615〜20,727トン
最近(2014)年:20,357トン
平均:19,749トン(2010〜2014年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
3,139〜4,067トン
最近(2014)年:3,139トン
平均:3,431トン(2010〜2014年)
最新の資源評価年 2016年
次回の資源評価年 未定

管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)
米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)

最近の動き
2016年に、IATTCとWCPFCの協力の下でISCカジキ類作業部会は、本種のアップデート資源評価を実施した。

生物学的特性
  • 体長・体重:雄2.0 m・100 kg、 雌3.0 m・400 kg
  • 寿命:調査中
  • 50%成熟体長:雄130〜140 cm、雌179 cm (眼後叉長)
  • 産卵期・産卵場:春〜夏、赤道〜南北20度
  • 索餌期・索餌場:調査中
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類など

利用・用途
刺身、粕漬け、味噌漬け、惣菜、ステーキ、練り製品、味噌煮等の缶詰

漁業の特徴
本資源を主対象とする漁業は、熱帯・亜熱帯域の一部の小規模沿岸漁業で、我が国でも沖縄のひき縄漁業が漁獲している。また、米国や中米諸国、オーストラリア、ニュージーランド、日本等のスポーツフィッシングにおいても主要な対象魚となっている。しかしながら、漁獲量の大半は、まぐろ類を対象としたはえ縄漁業やまき網漁業の混獲として漁獲されている。

漁獲の動向
従来本資源の漁獲の大半は日本の遠洋近海はえ縄漁業によるものであり、その漁獲量は1990年には9,560トンあったが、1990年代後半からは一貫した減少傾向を示し、2014年には3,139トンまで減少した。その一方で、1980年代より台湾等諸外国による漁獲が徐々に増え始め、特に台湾の漁獲は2000年以降我が国の漁獲を上回るようになり、2014年の漁獲量は7,031トンであった。また、中国、インドネシア、韓国等の漁獲も近年増えている。総漁獲量は、1980年代に1.5万トンを超えて以降、1.5万〜2.5万トン程度で推移している。2014年は3,139トンであった。

資源状態
2016年、ISCカジキ類作業部会によって本種のアップデート資源評価を実施した。資源評価モデルと将来予測モデルにはStock Synthesis 3 ver. 3.24fが使用され、2014年の産卵親魚量は24,809トン(SBMSYの125%)、2012〜2014年の2歳以上の平均漁獲死亡係数は0.28(FMSYの88%)と推定された。これらの結果から、資源は乱獲されておらず、乱獲状態までは至っていないものの、ほぼ満限まで利用されているとされた。なお、近年の資源水準はMSYレベルに近い中位で、近年5年間は安定の傾向を示している。また、作業部会は、本種の漁獲の大半が混獲によるものであり、漁獲量の直接管理が難しいことを考慮して漁獲死亡率は近年の水準から上げるべきではないと勧告した。この資源評価の結果は、同年のISC本会合及びWCPFC科学委員会で承認された。

管理方策
本種の保存管理措置は、WCPFC及びIATTCそれぞれにおいて検討されているところである。

資源状態のまとめ
  • 2016年にStock Synthesis 3を用いて資源評価
  • SB2014は24,809トン(SBMSYの125%)、現状の2歳以上の平均FはFMSYの88%
  • 過剰漁獲、乱獲状態ではないが、ほぼ満限まで利用されている。

管理方策のまとめ
  • 検討中