--- 要約版 ---

25 マカジキ 中西部北太平洋

Striped Marlin, Tetrapturus audax

                                                                           
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図3

太平洋におけるマカジキの分布域(桃色)と主要漁獲域(青色)


図1

北太平洋(赤道以北)におけるマカジキの我が国の漁業種別漁獲量


図2

北太平洋におけるマカジキの国別漁獲量(ISC集計分)


図6

統合モデル(Stock Synthesis 3)の解析結果
(a)1歳以上の総資源量、(b)産卵資源量、(c)加入尾数、(d)漁獲死亡係数。赤色は前回の資源評価の結果、青色は今回の資源評価の結果を示す。b、dに示してある水平の直線は、それぞれ産卵資源におけるMSY、MSYを達成するために必要な漁獲死亡係数を示す。



マカジキ(中西部北太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 低位
資源動向 減少
世界の漁獲量
(北太平洋)
(最近5年間)
2,107〜2,982トン
最近(2015)年:2,609トン
平均:2,609トン(2011〜2015年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
1,376〜2,051トン
最近(2015)年:1,502トン
平均:1,718トン(2011〜2015年)
最新の資源評価年 2015年
次回の資源評価年 未定


管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)

最近の動き
2015年4月、ISCカジキ類作業部会によって、最新の資源評価が実施された。

生物学的特性
  • 体長・体重:眼後叉長2.9 m・280 kg
  • 寿命:10歳
  • 成熟開始年齢:3〜4歳
  • 産卵期・産卵場:4〜6月、北緯20度前後の海域/li>
  • 索餌期・索餌場:調査中
  • 食性:調査中
  • 捕食者:調査中

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ、煮付け)

漁業の特徴
我が国の漁獲のほとんどがはえ縄と流し網によるものであり、近年、流し網による漁獲は増加傾向にある。漁獲の大部分はまぐろ類を対象とした操業の混獲であるが、房総沖、釧路沖、南西諸島等ではえ縄、突きん棒、流し網等で本資源を主対象とした操業が季節的に行われている。

漁獲の動向
我が国の本資源の漁獲量は、1970年代に1万トンを超えていたが、近年は2,000トン前後にとどまっており、2015年は1,502トンであった。ISCが集計した本資源の総漁獲量は、1960年代前半までは1万トン以下であったが、その後急激に上昇し15,000トン以上に達した。1970年代半ば以降は、多少の増減を繰り返しつつも一貫した減少傾向を示し、2015年には2,609トンとなっている。

資源状態
ISCでは中西部北太平洋系群と東部北太平洋系群の境界線が西経140度にあるとして、中西部北太平洋資源の評価を行っている。最新の資源評価は、2015年4月にISCカジキ類作業部会によって実施された。資源評価モデルは統合モデルのStock Synthesis 3 ver. 3.24f、将来予測モデルはRebuilder ver. 3.12bが使用された。資源評価モデルから、2013年の産卵資源量は1,094トン(SBMSYの39%)、2010〜2012年の3歳以上の平均漁獲死亡係数は0.94(FMSYの149%)と推定された。これらの結果から、作業部会は、現在の資源状態は乱獲状態にあり、かつ漁獲は過剰漁獲にあると結論付けた。他方で、近年のサイズ組成データの変化により選択性と加入の推定が変わった結果、資源量と漁獲死亡率の推定値、さらに、それぞれの基準値の推定値が影響を受けたとされた。また、ISCカジキ類作業部会は、将来予測結果を踏まえ、2,850トン(2010-12年の平均漁獲量の9割)の漁獲では2020年までに19%から191%までの範囲で産卵資源量の増加が見込めるが、現状の漁獲死亡率では2020年までに−18%から18%の範囲で産卵資源量の変化をもたらすことを勧告した。資源評価の結果は2015年7月にISC本会合で承認された後、同年8月のWCPFC科学委員会に報告された。WCPFC科学委員会では、結果を留意するとともに、委員会に対し、現状の保存管理措置の改訂を伴う資源回復計画を策定することが勧告された。

管理方策
WCPFCは、本種の保存管理措置として、各メンバーが漁獲量を2000〜2003年の最高漁獲量から2011年は10%、2012年は15%、2013年以降は20%と段階的に削減することを2010年に決定している。

資源状態のまとめ
  • 資源評価モデルはStock Synthesis 3 ver. 3.24f、将来予測モデルはRebuilder ver. 3.12bを使用。
  • SB2013は1,094トン(SBMSYの39%)、現状の3歳以上のFは0.94(FMSYの149%)で乱獲状態、過剰漁獲。
  • 近年のサイズ組成データの変化により選択性と加入の推定が変わった結果、資源量と漁獲死亡率の推定値、さらに、それぞれの基準値の推定値が影響を受けた。

管理方策のまとめ
  • 各メンバーは、2000〜2003年の最高漁獲量から2011年は10%、2012年は15%、2013年以降は20%削減。