--- 要約版 ---

27 クロカジキ 太平洋

Blue Marlin, Makaira nigricans

                                                       
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図2

太平洋におけるクロカジキの分布


図1

太平洋におけるクロカジキの漁獲量の推移


図5

Stock Synthesis 3で推定された資源水準の傾向
上図:左は1歳魚以上の資源量、中は雌の産卵親魚量、右は加入量(×1,000尾)を示す。下図:左は加入量した雌が産卵群に加入するまでに漁獲される割合、中は処女資源に対する産卵親魚の割合、右は加入量の偏差を示す。実線部分は推定値を、灰色部分は95%信頼限界を示す。


図8

太平洋におけるクロカジキのF/FMSYとSSB/SSBMSYの推移


クロカジキ(太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 安定
世界の漁獲量
(最近5年間)
17,432〜19,400トン
平均:18,257トン(2007〜2011年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
3,213〜4,041トン
平均:3,465トン(2007〜2011年)
最新の資源評価年 2013年
次回の資源評価年 2016年

管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)
米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)

最近の動き
2013年、ISCカジキ類作業部会において資源評価が初めて実施された。

生物学的特性
  • 体長・体重:雄2.0 m・100 kg、 雌3.0 m・400 kg
  • 寿命:調査中
  • 50%成熟体長:雄130〜140 cm、雌179 cm (眼後叉長)
  • 産卵期・産卵場:春〜夏、赤道〜南北20度
  • 索餌期・索餌場:調査中
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類など

利用・用途
刺身、粕漬け、味噌漬け、惣菜、ステーキ、練り製品、味噌煮等の缶詰

漁業の特徴
本資源を主対象とする漁業は、熱帯・亜熱帯域の一部の小規模沿岸漁業で、我が国でも沖縄のひき縄漁業が漁獲している。また、米国や中米諸国、オーストラリア、ニュージーランド、日本等のスポーツフィッシングにおいても主要な対象魚となっている。しかしながら、漁獲量の大半は、まぐろ類を対象としたはえ縄漁業やまき網漁業の混獲として漁獲されている。

漁獲の動向
従来本資源の漁獲の大半は日本の遠洋近海はえ縄漁業によるものであったが、その漁獲量は1990年には9,560トンあったが、1990年代後半からは一貫した減少傾向を示し、2011年には3,213トンまで減少した。その一方で、1980年代より台湾等諸外国による漁獲が徐々に増え始め、特に台湾の漁獲は2000年以降我が国の漁獲を上回るようになり、2011年の漁獲量は6,442トンであった。また、中国、インドネシア、韓国等の漁獲も近年増えている。ISCは本資源の動向について定期的にモニターをしていく予定であるが、2014年は漁獲統計やCPUEのアップデートはなされなかった。

資源状態
2013年、ISCカジキ類作業部会で本種の資源評価が初めて実施された。資源評価モデルと将来予測モデルにはStock Synthesis 3 ver. 3.24fが使用され、2011年の産卵親魚量は24,990トン(SBMSYの129%)、2009〜2011年の2歳以上の平均漁獲死亡係数は0.26(FMSYの72%)と推定された。これらの結果から、資源は乱獲されておらず、乱獲状態までは至っていないものの、ほぼ満限まで利用されているとされた。なお、近年の資源水準はMSYレベルに近い中位で、近年5年間は安定の傾向を示している。また、作業部会は、本種の漁獲の大半が混獲によるものであり、漁獲量の直接管理が難しいことを考慮して漁獲死亡率は近年の水準から上げるべきではないと勧告した。この資源評価の結果は、同年のISC本会合及びWCPFC科学委員会で承認された。

管理方策
本種の保存管理措置は、WCPFC及びIATTCそれぞれにおいて検討されているところである。

資源評価のまとめ
  • 資源は乱獲されておらず、乱獲状態までは至っていないものの、ほぼ満限まで利用されている。

管理方策のまとめ
  • 検討中