--- 要約版 ---

22 メカジキ インド洋

Swordfish, Xiphias gladius

                                                       
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図4

インド洋におけるメカジキの分布


図6

インド洋におけるメカジキの産卵域及び索餌域(IFREMER 2006 改変)


図1

インド洋におけるメカジキの国別漁獲量(1950〜2014年)(IOTC データベース 2015年9月)
NEIFR:Not Elsewhere Included FR Fresh(生鮮まぐろ漁船)


図2

インド洋におけるメカジキの漁法別漁獲量(1950〜2014年)(IOTC データベース 2015年9月)


図3

インド洋におけるメカジキのFAO海域別漁獲量(1950〜2014年)(IOTC データベース 2015年9月)


図8

標準化されたメカジキはえ縄CPUE(上図:インド洋全域、下図:南西インド洋)
赤:ポルトガル、黄緑:スペイン、緑:日本、紫:台湾


図9

インド洋全域におけるSS3による資源評価の結果(資源状況の変遷を示す神戸プロット)


図10

南西インド洋におけるASPICによる資源評価の結果(資源状況の変遷を示す神戸プロット)



メカジキ(インド洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 高位
資源動向 増加
世界の漁獲量
(最近5年間)
2.2万〜3.5万トン
平均:2.9万トン(2010〜2014年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
576〜771トン
平均:652トン(2010〜2014年)
最新の資源評価年 2014年
次回の資源評価年 2017年

管理・関係機関
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)

最近の動き
2012年にソマリア沖の海賊活動が収束したため、総漁獲量が急増して、2014年に10年振りの水準に復活した。インドネシアが最大漁獲国となった。

生物学的特性
  • 体長・体重:最大455 cm(眼後叉長)・550 kg
  • 寿命:30歳以上
  • 成熟開始年齢:雌(6〜7歳)、雄(1〜3歳)
  • 産卵場:ソマリア沖、ジャワ島沖
  • 索餌場:マダガスカル東南部沖合、南アフリカ沖合域及び豪州西部・南部沖
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:小型歯鯨類、さめ類

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ、煮付け)

漁業の特徴
本種は、日本及び台湾のまぐろ類を対象としたはえ縄の混獲として(台湾は時には対象種として)、1950年代より漁獲されている。1990年代からは、沿岸国・島しょ国(スリランカ、インドネシア、レユニオン、インドほか)がメカジキを対象とした操業を開始した。また、2000年前後よりスペイン及びポルトガルのメカジキはえ縄漁船が遠洋漁業に参入した。

漁獲の動向
本種は、日本及び台湾のまぐろ類を対象としたはえ縄漁業の混獲として(台湾は時には対象種として)、1950年代より漁獲され始め、1990年初めまでの約40年間に総漁獲量は徐々に増加し、1992年には1.5万トンに達した。1990年代に入ると、沿岸国や島しょ国がメカジキも対象とした操業を開始し、さらに台湾の漁獲努力量が増加したため、総漁獲量は1993年には2.6万トンへと増加した。総漁獲量は、その後も増加を続け、1998年に3.8万トンに達し、第1回目のピークを記録した。しかし、1999年から総漁獲量は減少し、2001年には3.2万トンまで落ち込んだ。この頃よりスペイン及びポルトガルのメカ縄船が遠洋漁業に参入したため、2002年より総漁獲量は再度増加し、2004年に4.0万トンと最大漁獲量(第2回目のピーク)を記録した。しかし、2000年半ばからソマリア沖の海賊の活動範囲が拡大し、まぐろはえ縄船が他の大洋へ移動し漁獲努力量が減少したため、総漁獲量は2005年から減少し2011年には2.2万トンまで落ち込み、1992年以来19年間で最低の漁獲量となった。2012年に海賊活動が収束し、一部はえ縄船(台湾・中国)がソマリア沖へ戻りつつあるため、総漁獲量は2012年以降急増し2014年には2005年以来10年振りに3.5万トンとなった。2014年はインドネシアの漁獲量が急増し8,800トンとなり、台湾を抜いてメカジキの最大漁業国となった。

資源状態
資源評価の結果は不確実性が多く、親魚量などは信頼のある結果が得られなかったので、以下相対値で示した。2014年のIOTCにおける、SS3によるインド洋全域の資源評価(1950〜2013年のデータを使用)の結果(SSB/SSBMSY=3.1、F/FMSY=0.34)、資源状況は安全な状態となっている。南西インド洋におけるASPICによる資源評価の結果(TB/TBMSY=0.94、F/FMSY=0.89)、資源量がMSYレベルを若干下回っている(神戸プロットのMSYに近い黄色ゾーン)。

管理方策
インド洋全域では、漁獲圧も産卵資源量もMSYからかなり離れた安全レベルにあるので現在管理方策はない。南西インド洋では、地域的な乱獲状況が継続しており資源量がMSYレベルに復活するまでは、漁獲量は6,000トンを超えるべきでないといった管理方策が勧告されている。

資源評価のまとめ
資源評価の結果には不確実性が多く、親魚量は信頼のある結果が得られなかったので、以下相対値で示した。

  • インド洋全域ではSS3 による資源評価。親魚量はMSY水準の約3倍。FはMSY水準を下回り、資源は安全な状況。
  • 南西インド洋ではASPIC による資源評価。資源量はMSY水準を若干下回る。FはMSY水準を下回る。
  • 資源全体では、高位、増加傾向と判断される。

管理方策のまとめ
  • インド洋全域は、特に管理方策なし。
  • 南西インド洋は、資源量がMSYレベルに回復するまで、漁獲量を 6,000 トン以下にする。