--- 要約版 ---

07 ビンナガ 北太平洋

Albacore, Thunnus alalunga

                                                       
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図2

ビンナガの分布と主な漁場


図3

北太平洋ビンナガの雌雄別の年齢と尾叉長の関係(ISC 2014)


図1a 図1b

北太平洋ビンナガの漁法別漁獲量(上図)、国別漁獲量(下図)


図5

北太平洋ビンナガの(A)産卵資源量、(B)総資源量、(C)加入量、(D)資源の減少の度合い(SSB/SSB0)(ISC 2014)
点線はその推定値の95%信頼区間。総資源量は四半期単位、それ以外は年単位で示されている。


ビンナガ(北太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
6.9万〜9.3万トン
平均:8.2万トン(2010〜2014年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
4.2万〜6.2万トン
平均:5.4万トン(2010〜2014年)
最新の資源評価年 2014年
次回の資源評価年 2017年

管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)
北太平洋まぐろ類国際科学委員会(ISC)

最近の動き
2014年4月にISCビンナガ作業部会で資源評価が実施され、現状(2010〜2012年平均)の漁獲の強さは過剰ではなく、資源状態は乱獲ではないとされた。この結果は、同年7月のISC本会合で承認されたのち、8月のWCPFC科学委員会に報告された。2014年9月のWCPFC北小委員会において、漁業がないと仮定して推定した現在の資源量の20%を下回らないよう漁業を管理していくこと等を含む管理枠組案が合意され、同年12月の年次会合で採択された。次回の資源評価は2017年に、それに向けたデータ準備会合が2016年11月に予定されている。2015年4月には横浜においてISC管理戦略評価(Management Strategy Evaluation;MSE)ワークショップが開催された。これに伴い、同時期にISCビンナガ作業部会でも北太平洋ビンナガを対象としたMSE構築のための基本事項について議論が開始された。

生物学的特性
  • 体長・体重:最大約120 cm、約30 kg
  • 寿命:16歳以上
  • 成熟開始年齢:5歳
  • 産卵期・産卵場:4〜6月が盛期、台湾・ルソン島からハワイ諸島近海(水温24℃以上の水域)
  • 索餌場:温帯域
  • 食性:魚類、甲殻類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海産哺乳類

利用・用途
刺身や缶詰原料として利用される。

漁業の特徴
日本の竿釣り、流し網、日本と台湾のはえ縄及び米国とカナダのひき縄で漁獲されている。流し網やまき網でも漁獲されるが漁獲量は少ない。竿釣り及びひき縄漁業は北緯25〜45度で夏〜秋に行われ、未成魚(2〜5歳魚)を漁獲する。はえ縄漁業は北緯25度付近より北側では冬〜春に未成魚及び親魚(6歳魚以上)を、その南側では周年親魚のみを漁獲する。

漁獲の動向
1950〜1960年代に約5万〜9万トンであったが1970年から増加し、1976年に最大(12.7万トン)となった。その後、漁獲量は減少し、1991年には3.7万トンまで減少した。この減少は主として日本の竿釣り及び米国のひき縄の漁獲量の減少によるものであった。その後、著しい増加に転じ、1999年には11.9万トンに達し、史上2位を記録した。その後は、減少したが、2009年以降、増加傾向を示し、2013年の漁獲量は9.3万トンでほぼ前年並みであった。

資源状態
2014年の資源評価においては、現状(2010〜2012年平均)の漁獲の強さは過剰ではなく、資源状態は乱獲ではないとされた。

管理方策
  • 漁獲努力量を現行水準未満に抑制(WCPFC、2005年)
  • 漁業がないと仮定して推定した現在の資源量の20%を下回らないよう漁業を管理(WCPFC、2014年)
  • 漁獲努力量を現行水準未満に抑制(IATTC、2005年)

資源評価のまとめ
  • 資源評価は、2014年4月にISCビンナガ作業部会が統合モデルSS(Stock Synthesis)で1966年から2012年までのデータにより実施。
  • 推定された産卵資源量は約10万トンから20万トン付近を変動し、1971年と1999年にピークがあり、2008年以降は若干増加傾向を示し、歴史的に下位から中位の水準。
  • 加入条件を3段階(高位、中位、低位)とした長期予測(2011年から2014年)の結果、将来25年間に過去最少から10番目までの産卵親魚量を下回る確率は13%。

資源評価のまとめ
  • 資源評価は、2014年4月にISCビンナガ作業部会が統合モデルSS(Stock Synthesis)で1966年から2012年までのデータにより実施。
  • 推定された産卵資源量は約10万トンから20万トン付近を変動し、1971年と1999年にピークがあり、2008年以降は若干増加傾向を示し、歴史的に下位から中位の水準。
  • 加入条件を3段階(高位、中位、低位)とした長期予測(2011年から2014年)の結果、将来25年間に過去最少から10番目までの産卵親魚量を下回る確率は13%。