--- 要約版 ---

16 メバチ 東部太平洋

Bigeye Tuna

Thunnus obesus

                                                                               
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図4

東部太平洋におけるメバチの年齢と尾叉長(cm)の関係
青実線(信頼限界:灰色)が2013年の資源評価で推定された成長曲線。赤色は前回の資源評価での推定値(2010年)。矢印は雌の50%が成熟する体長。


図16

太平洋におけるメバチの分布域
赤色と緑色を合わせた海域が索餌域(分布域)。赤色が産卵域(年平均表面水温24℃以上)。


図2a

東部太平洋におけるメバチの漁法別漁獲量


図2b

東部太平洋におけるメバチの国別漁獲量


図4

東部太平洋におけるメバチの年齢(四半期齢)と尾叉長(cm)の関係
上図:白線と灰色は、2013年の資源評価で推定された平均的な尾叉長と四半期例の関係及び95%信頼区間。黒丸:耳石輪紋解析による尾叉長と四半期齢の関係。青矢印:雌の50%が成熟する体長。
下図:白線と灰色は上図に同じ。矢印は標識放流調査による、放流時と再捕時の体長変化。


図9

東部太平洋におけるメバチのF/FMSYとS/SMSY(上図:産卵親魚量)及びB/BMSY(下図:総資源量)の推移
青いクロスが現状と95%信頼限界。赤い▲は解析開始年(1975年)。青丸は前後3年の平均値で示してある。



メバチ(東部太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 低位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
8.9〜10.8万トン
平均:9.7万トン(2008〜2012年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
0.7〜1.6万トン
平均:1.3万トン(2008〜2012年)
最新の資源評価年 2014年
次回の資源評価年 2015年

管理・関係機関
全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)

最近の動き
東部太平洋における本種の最新の資源評価はIATTC事務局により2014年に行われ、現状(2014年第一四半期)の産卵資源量はMSYレベルよりやや小さく(前回の資源評価より悲観的)、近年(2011〜2013年)の漁獲死亡係数はMSYレベルよりやや小さい(前回の資源評価とほぼ同等)とされた。この結果は、同年5月の科学諮問委員会に報告された。また、同年7月の年次会合において、現行措置の継続が合意された。

生物学的特性
  • 寿命:10〜15歳
  • 成熟開始年齢:3歳
  • 産卵期・産卵場:周年、表面水温24℃以上の海域
  • 索餌期・索餌場:温帯域
  • 食性:魚類、甲殻類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海産哺乳類

利用・用途
刺身や缶詰原料

漁業の特徴
本種は大洋のやや深い水深帯(100〜350 m)に分布する魚群を対象とするはえ縄と、表層付近の魚群を対象とするまき網が主要な漁業である。はえ縄は、主として100 cm以上の中・大型魚を漁獲しており、まき網は50 cmを中心に30〜100 cmの小型魚を漁獲する。はえ縄の漁業国は日本、韓国、台湾及び中国等であり、赤道を挟んだ南北15度を中心に操業する。まき網漁業国はエクアドル、パナマ、スペイン、メキシコ及びニカラグア等であり、北緯10度以南から南緯20度間のエクアドル沿岸から西経130度付近に広く操業し、ガラパゴス西方の水域が比較的豊かな漁場である。

漁業資源の動向
2000年までは増加傾向にあったが、それ以降減少し、最近は8〜10万トンで推移。従来、はえ縄の漁獲量が大部分を占めていたが、1993年頃より導入された集魚装置(FAD)を用いた操業により、まき網の漁獲量が急増し、近年はまき網が7割を占める。はえ縄漁獲量は、我が国、台湾及び韓国はともに減少傾向か横ばい状態である。

資源状態
東部太平洋における本種の最新の資源評価はIATTC事務局により2014年に行われた。漁業がなかった場合の産卵親魚量に対する親魚量の割合(SBR)は0.19で、歴史的な低位にあるとされた。MSYは11.0万トンと推定され、2013年の漁獲量を上回った。現状の総資源量、産卵資源量はMSYレベルよりやや小さく(Brecent/BMSY=0.95、Srecent/SMSY=0.95、recentは2014年第一四半期時点)、前回の資源評価より悲観的になった。近年(2011〜2013年)の漁獲死亡係数はMSYレベルよりやや小さく(F2011-2013/FMSY=0.96(Fmultiplier=1.04))、前回の資源評価結果の0.95とほぼ同値であった。親子関係、成長式、サイズ組成データの重み及び親魚の自然死亡係数の仮定等の設定に対して資源評価結果が頑健でないことも示唆された。

管理方策
2014年7月に開催されたIATTC第87回会合(年次会合)において、現行の保存管理措置の継続が合意された。措置の概要は以下のとおり。
  • まき網漁業:62日間の全面禁漁。沖合特定区での1か月間禁漁。
  • はえ縄漁業:国別メバチ漁獲枠の設定(我が国漁獲枠は32,372トン)