--- 要約版 ---

13 キハダ 中西部太平洋

Yellowfin Tuna

Thunnus albacares

                                                                                   
PIC

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図5

太平洋におけるキハダの分布


図1

中西部太平洋におけるキハダの漁法別漁獲量年変化


図6

中西部太平洋キハダの年齢と成長
矢印はほぼ全ての個体が成熟する体長(尾叉長120 cm)を示す


図8S

Multifan-CLで推定された中西部太平洋におけるキハダの加入量
灰色部分は95%信頼区間を表す。


図9S

Multifan-CLによる中西部太平洋におけるキハダの推定総資源量
灰色部分は95%信頼区間を表す。


図10S

Multifan-CLで推定された各漁業の本資源への影響(Davies et al. 2011)
縦軸は漁業が資源を減少させた割合(%)を示したもの。はえ縄(緑)、竿釣り(赤)、まき網FAD操業(青)、まき網素群れ操業(水色)、その他(黄)を表す。



キハダ(中西部太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
50.2〜58.7万トン
平均:53.7万トン(2009〜2013年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
3.6〜6.4万トン
平均:5.0万トン(2009〜2013年)
最新の資源評価年 2014年
次回の資源評価年 未定

管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
太平洋共同体事務局(SPC)

最近の動き
中西部太平洋における本種の最新の資源評価はSPCの専門家グループにより2014年に行われ、現在の漁獲は過剰漁獲の状態にはなく、資源も乱獲状態にはないとされた。同年8月のWCPFC科学委員会はこの結果を検討し、@漁獲量を過去最高水準(2012年)より増やすべきではないこと、A委員会が管理目標に合意するまでの間、産卵資源量を現状水準に維持するための措置を委員会は実施することを勧告した。同年12月のWCPFC年次会合においては、前年に合意されたメバチ・キハダ・カツオ保存管理措置の見直しが議論されたが継続審議となった。

生物学的特性
  • 寿命:7〜10歳
  • 成熟開始年齢:3歳
  • 産卵期・産卵場:周年・表面水温24℃以上の海域
  • 索餌場:分布域に等しい
  • 食性:魚類、甲殻類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海産哺乳類

利用・用途
刺身、缶詰、練り製品の原料

漁業の特徴
本資源の主要な漁業は大洋のやや深い水深帯(100〜250 m)の魚群が対象のはえ縄と、表層付近の魚群が対象のまき網・竿釣りである。従来は、はえ縄の漁獲が大勢を占めたが、1980年代からまき網漁業が熱帯水域で発達し、その漁獲量は他漁業を遥かに凌駕している。フィリピン・インドネシアでは小型まき網、ひき網、竿釣り、手釣りなど漁業が小規模かつ多様で、漁獲量も大きく、増加傾向にある。

漁業資源の動向
主に赤道域で、はえ縄、まき網、竿釣り、手釣りの主要4漁業で大部分が漁獲されている。はえ縄は1950年代にキハダを主要なターゲットとして発展したが、1970年代半ばにその主要なターゲットはメバチに代わった。大規模なまき網は、カツオをターゲットとしながらもキハダも漁獲する漁業として1980年代初めに発達した。1980〜1990年の間にWCPFC条約水域におけるまき網によるキハダの漁獲は20〜40万トンへと倍増した。2013年の漁獲量は52.4万トンであり、うちまき網は66%、はえ縄が12%、竿釣りが4%、手釣りが8%、残り10% がフィリピン及びインドネシアにおける他の漁業である。

資源状態
2014年の資源評価においては、現在(2008〜2011年)の漁獲は過剰漁獲の状態にはなく、資源も乱獲状態にはないとされた。

管理方策
2014年のWCPFC科学委員会は、SPCの資源評価結果を検討し、@漁獲量を過去最高水準(2012年)より増やすべきではないこと、A委員会が管理目標に合意するまでの間、産卵資源量を現状水準に維持するための措置を委員会は実施すること、を勧告した。
WCPFCは、メバチ・キハダ・カツオの保存管理措置として以下を導入している(FAD操業規制はメバチ幼魚死亡率削減を目的とするが、本種にも影響を与えている。)。現在の措置は2013年に合意された。2014年の年次会合においては、FAD操業の更なる規制強化を中心とした見直しが議論されたが継続審議となった。
(a) まき網漁業(熱帯水域)
  • キハダの漁獲量を増大させない
  • FAD操業の段階的な規制強化(2014〜2016年)
  • 公海におけるFAD操業の原則禁止(2017年から)
  • 島嶼国以外のメンバーが保有する隻数の凍結
(b) はえ縄漁業
  • キハダの漁獲量を増大させない。