--- 要約版 ---

24 メカジキ 南大西洋

Swordfish

Xiphias gladius

                                                                                   
PIC

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図5

漁法別漁獲量の年推移(1950〜2011年)(ICCAT 2012)


図1

国別漁獲量の年推移(1950〜2011年)(ICCAT 2012)


図2

日本の大西洋でのメカジキ漁獲量(1950〜2011年)(ICCAT 2012)


図4

プロダクションモデルのベースケースについて推定された相対的資源量(B/BMSY:赤線)及び相対的漁獲死亡率(F/FBMSY:青線)(ICCAT 2009)


図7

Catch onlyモデル解析におけるバイオマスの将来予測。 漁獲量を固定した場合(y軸)にB>BMSY、FMSYとなる確率を各年について示すコンター図。コンターは上から50%、75%、90%の確率を意味する。(ICCAT 2012)



メカジキ(南大西洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 増加
世界の漁獲量
(最近5年間)
(2007〜2011年)
12,546〜15,630トン
平均:13,255トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
(2007〜2011年)
912〜2,155トン
平均:1,464トン


管理・関係機関
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

最近一年間の動き
2012年度は南大西洋のメカジキの資源評価は行われていない。最新の資源評価は大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)メカジキ資源評価会議で2009年に実施され、本系群は乱獲状態にはないことが示された。2012年の科学委員会は、データ不足による不確実性を低減する十分な調査研究が実施されるまでは、本資源の年間漁獲量を前回推定されたMSY(15,000トン)以下に抑え、小型個体の漁獲量制限を継続するよう勧告を出した。2013年に南大西洋のメカジキの資源評価が行われる予定である。

生物学的特性
  • 寿命:調査中
  • 成熟開始年齢:調査中
  • 産卵場:熱帯〜亜熱帯
  • 索餌場:アフリカ沿岸・ウルグアイ沖合水域
  • 食性:調査中
  • 捕食者:調査中

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ)、煮付け

漁業の特徴
1980年代末まで主に日本・台湾・韓国のはえ縄の混獲として漁獲されており、総漁獲重量は1万トン未満と少なかった。1989年から本種を目的にはえ縄の浅縄操業を行うスペインの船団が参入し、総漁獲量は1995年には21,930トンへと急増した。その後、漁獲量は減少し2011年には12,763トンとなった。

漁業資源の動向
1995年以降は、規制の導入、努力量の他の大洋への移動及び主対象魚種の変更により漁獲量は減少している。1995年以降、日本のはえ縄漁船の主漁場は北大西洋に移り、努力量の減少で漁獲量も大幅に減少し2005年は480トンと過去最低を記録した。2006年には1,090トン、2007年には2,155トンと増加したが、その後減少している。

資源状態
資源評価はICCATのSCRS(科学委員会)で、加盟国の研究者が共同で実施する。本資源を混獲する漁業(日本・台湾)と主対象とする漁業(スペイン・ブラジル)で、1990年代中旬よりCPUEのトレンドが大きく異なった。どちらが資源状態を正しく反映しているかについて判断する十分な資料がない事から、各国の標準化したCPUEをそれぞれインプットデータとしたものをベースケースとして非平衡プロダクションモデル(ASPIC)で解析したところ、資源状態は良好で、近年のFはFMSYよりも低く、資源量はBMSYよりも上にある可能性が高いという暫定的な結果が得られた。ASPICに使用するデータの不確実性を考慮して、漁獲量の情報のみを用いるCatch only modelによる解析を行った結果、F2008/FMSY<1となる確率は77%、B2009/BMSY>1となる確率は82%となった。この推定値は非平衡プロダクションモデルの結果を支持しており、本資源は乱獲状態にはないとされた。将来予測を実施した結果、漁獲量を15,000トンにした場合80%の確率でB>BMSYとなり、17,000トンにした場合は67%の確率でB>BMSYとなることが示された。

管理方策
資源評価に使用したデータは、不明な点が多く、それを明らかにできる十分な調査・研究が行われない限り、漁獲量は現状の漁獲量レベルが維持できると期待されるMSY(約15,000トン)を超えるべきではないと勧告された。

資源評価まとめ
  • 資源評価はICCATのSCRSで実施
  • ASPICにより資源評価した結果、信頼性は低いもののMSYは15,000トン程度と推定された
  • 資源水準はおそらく中位漸増

資源管理方策まとめ
  • 資源水準をMSYレベル以上に維持する
  • TACを推定されたMSYの約15,000トン以下に抑える
  • 小型個体(下顎叉長125 cm/体重25 kg未満)の水揚量を15%以下に抑えるか、下顎叉長119 cm/体重15 kg未満の個体の水揚量を0%にする(投棄量の評価含む)