--- 要約版 ---

23 メカジキ 北大西洋

Swordfish

Xiphias gladius

                                                           
PIC

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図

本資源の分布域


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北大西洋メカジキの成長曲線(Eharhardt et al. 1996)


図1

国別漁獲量の年推移(ICCAT 2012)2010年の値は暫定値


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近年の国別漁獲量及び投棄量(トン)(ICCAT 2012)


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非平衡プロダクションモデルから推定した北大西洋メカジキの資源量の年推移(ICCAT 2009)
点線は80%信頼限界を示す。


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非平衡プロダクションモデルから推定した北大西洋メカジキの相対漁獲死亡率の年推移(ICCAT 2009)
点線は80%信頼限界を示す。


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VPAのベースケースで推定された産卵親魚量の豊度変化(ICCAT 2009)



メカジキ(北大西洋)の資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 増加
世界の漁獲量
(最近5年間)
(2007〜2011年)
11,237〜12,463トン
平均:12,074トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
(2007〜2011年)
723〜1,062トン
(注)暫定値。生存放流分は含まれていない。


管理・関係機関
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

最近一年間の動き
2012年度は北大西洋のメカジキの資源評価は行われていない。最後に開催された2009年秋の資源評価において、現在の資源量は、おそらく1990年代中期に出現した卓越年級群と近年の漁獲量の減少によって回復したことが示された。大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)は、本資源の再生産力とMSYをそれぞれr=0.44、13,730トンと推定した上でTACを13,700トン以下に抑えること、小型個体の漁獲量制限を継続するよう勧告を出した。2013年秋に北大西洋のメカジキの資源評価が行われる予定である。

生物学的特性
  • 寿命:15歳以上
  • 成熟開始年齢:5歳(雌)
  • 産卵期・産卵場:春から初夏、西大西洋熱帯域
  • 索餌期・索餌場:秋から冬、温帯域
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:調査中

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ)、煮付け

漁業の特徴
本資源は主に浮きはえ縄で漁獲される。このうち米国、カナダ、スペイン、ポルトガル、ブラジル、モロッコ、ナミビア、南アフリカ、ウルグアイ及びベネズエラは、本種を主対象の浅縄(夜縄)操業で主に漁獲し、日本、台湾、韓国は、まぐろ類を対象とするはえ縄操業(熱帯域では深縄操業)で混獲している。いずれの場合も、前線域や海山周辺水域での漁獲が多い。

漁業資源の動向
1970年代後半から漁獲量が急増し1987年にピーク(20,236トン)に達した。1990年代前半の総漁獲量は15,000〜16,000トンであったが、規制の導入により減少し、2002年には9,654トンとなった。その後資源の回復にともない、北大西洋における本資源の漁獲量は緩やかな増加傾向にあり、近年は11,500〜12,500トンの間で変動している。

資源状態
2009年のICCATのメカジキ作業部会において非平衡プロダクションモデルとVPA(コホート解析)を用いて資源解析が行われた。いずれの解析結果も、1990年代中期に出現した卓越年級群と近年の漁獲量の減少によって資源量が回復していることを示していた。プロダクションモデルが推定したMSYは約13,730トンであった。本種の再生産力に関して、近年TACを下回る漁獲量が続いているにも関わらず回復傾向が緩やかであることから、従来の仮定よりも低く修正されている(r:0.49から0.44に修正)。

管理方策
2009年に行われた資源評価会合での解析結果に基づき、本資源をMSY(13,730トン)達成に必要な資源水準に維持するために、TACを13,730トンにする旨の勧告がされたが、2011年にTACは13,700トンに修正された。漁獲量を13,700トン以下にすれば50%以上の確率で現在の海洋環境及び漁業の状況下で本資源について最大生産量の利用が可能である、と予測されている。

資源評価まとめ
  • 資源評価はICCATのSCRS(科学委員会)で実施
  • 非平衡プロダクションモデルとADAPT VPAで資源評価

資源管理方策まとめ
  • 資源状態を50%以上の確率でMSYレベルに維持する
  • TACを13,700トンとする
  • 下顎叉長125 cm/体重25 kg未満の個体の水揚量を15%以下に抑えるか、下顎叉長119 cm/体重15 kg未満の個体の水揚量を0%にする(投棄量の評価含む)。