--- 要約版 ---

38 アオザメ 全水域

Bigeye Tuna

Thunnus obesus

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図1

アオザメの分布(Compagno 2001)


図4

日本の主要漁港へのアオザメ水揚量


図

アオザメの年齢と成長(尾鰭前長)オス(左)、メス(右)


図

北太平洋におけるアオザメの標準化したCPUE


図

大西洋におけるアオザメの標準化されたCPUE(上:北大西洋、下:南大西洋)


図

ミナミマグロ漁場におけるアオザメの標準化したCPUE



アオザメ(全水域)資源の現況(要約表)

  北太平洋 北大西洋 南大西洋 インド洋
資源水準 調査中 調査中 調査中 調査中
資源動向 横ばい 横ばい 横ばい 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
調査中 3.1〜5.1千トン
平均:3.7千トン
1.7〜3.0千トン
平均:2.6千トン
調査中
我が国の漁獲量
(最近5年間)
910〜1,140トン
(水揚げ量)
平均:1,040トン
調査中 調査中 調査中


管理・関係機関
  1. 大西洋まぐろ類保存国際委員会 (ICCAT)
  2. みなみまぐろ保存委員会 (CCSBT)
  3. 中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)
  4. 全米熱帯まぐろ類委員会 (IATTC)
  5. インド洋まぐろ類委員会 (IOTC)

最近一年間の動き
9月に韓国の釜山で開催された第8回CCSBT生態関連種作業部会において、ミナミマグロ漁場における日本のオブザーバー調査によって収集されたさめ類混獲データから一般化線形法(GLM)で標準化して得られたCPUEの経年変化は、1992年から2007年にかけての16年間で変動が見られるものの、顕著な増減傾向は認められなかった事を紹介した。

生物学的特性
  • 寿命:18歳以上
  • 成熟開始年齢:雄5〜6歳、雌10歳以上
  • 繁殖期・繁殖場:調査中
  • 索餌場:温帯・熱帯域
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:成魚は調査中、幼魚はホホジロザメ

利用・用途
肉はソテーやみそ漬け、鰭はフカヒレ、脊椎骨は医薬・食品原料、皮は革製品

漁業の特徴
本種は全世界の熱帯から温帯の沿岸から外洋まで普通に見られる種である。まぐろはえ縄や流し網などの漁業で混獲される。肉質が良いさめ類で商品価値は高く、遠洋はえ縄漁船も投棄せずに持ち帰る場合が多い。我が国では宮城県の気仙沼港を中心に水揚し、肉、鰭、脊椎骨、皮を食用や工芸用にするが、肉の大部分は欧米への輸出向けと考えられる。

漁業資源の動向
我が国の主要漁港へのさめ類の漁法別・種別水揚量の調査では、1992〜2008年の本種の日本の漁港への水揚量は800〜1,500トンで、その内はえ縄漁業による水揚量が700〜1,300トンと大部分を占める。この期間では特に目立った増減傾向は無く、さめ類の合計値に占める割合は4〜8%であった。

資源状態
1992年以降、日本の漁港への水揚量と、北太平洋・ミナミマグロ漁場での標準化したCPUEに顕著な増減傾向は認められず、この15年間余りで両海域の本種資源は安定的に推移していたものと推定された。一方、北大西洋においては現在の資源量がMSYを生じる資源量以下のレベルであり、漁獲死亡率もMSYを達成するレベル以上であるという可能性を否定し難い状況にあり、資源の動向に注意を要する。

管理方策
北大西洋において現在の資源量がMSYを生じる資源量以下のレベルであり、漁獲死亡率もMSYを達成するレベル以上であるという可能性を否定し難い状況にあり、資源の動向に注意を要する。今後、保護・管理に対する特別な勧告が必要となる可能性もある。しかし、資源評価に必要な、種別漁獲量の統計資料が不十分であるのが最大の問題である。今後は資料収集方法の改善も含めて検討していく必要があろう。

資源評価まとめ
  • 資源評価はCPUEの経年変化を一般化線形法(GLM)で標準化して求めた
  • 一部で資源減少傾向

資源管理方策まとめ
  • 今後、保護・管理に対する特別な勧告が必要となる可能性がある
  • 資源状態は観察の継続が必要