--- 要約版 ---

27 クロカジキ 太平洋

Blue Marlin

Makaira nigricans

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図

本資源の分布


図

1951年〜2003年の本資源の国別漁獲量


図

我が国の漁業種別漁獲量


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推定された各海域の資源量 (Kleiber et al. 2002)


図

水域別推定加入量 (Kleiber et al. 2002)



クロカジキ(太平洋)資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 増加
世界の漁獲量
(最近5年間)
18〜23千トン
平均:20千トン
(FAO統計値、精度に問題がありあまり正確ではない)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
3.6〜5.2千トン(シロカジキを若干含む)
平均:4.4千トン


管理・関係機関
中西部太平洋まぐろ類委員会 (WCPFC)、北太平洋におけるまぐろ類及びまぐろ類似種に関する国際科学委員会 (ISC)、太平洋共同体事務局 (SPC) 、全米熱帯まぐろ類委員会 (IATTC)

最近一年間の動き
ISCが太平洋域の太平洋域のマグロ類資源評価機関に呼びかけて、2008年1月に本資源の資源評価を行うためのsteering committeeが発足した。現在このsteering committeeでは、本資源の漁獲統計や資源評価に使用するパラメータ類の整備中で、統計に関する新しい情報は2003年以来得られていない。

生物学的特性
  • 寿命:調査中
  • 成熟開始年齢:雄130〜140cm、雌170〜180cm
  • 産卵期・産卵場:春〜夏、赤道〜南北20度
  • 索餌期・索餌場:調査中
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類など

利用・用途
刺身、粕漬け、味噌漬け、惣菜、ステーキ、練り製品、味噌煮等の缶詰

漁業の特徴
本種が主対象の漁業は沖縄のひき縄や、古くから各地にある突きん棒など、沿岸零細漁業である。また、米国や中米諸国、オーストラリア、ニュージーランド、日本等のスポーツフィッシングでも主要な対象魚である。しかし、漁獲量の大半は、まぐろ類やメカジキが対象のはえ縄の混獲であり、また、流し網等でも混獲される。

漁業資源の動向
FAO統計によると本資源の総漁獲量は1950年代に日本の漁獲増で3万トンを超えたが、1970年代に前半に約1万トンまで減少し、1970年代後半から台湾等の漁獲増で1.5〜2.0万トンで推移した。2003年の漁獲量は2.6万トンのうち台湾は1.5万トンを漁獲した。日本の漁獲量は、近年0.5万トン前後で推移している。しかし、これらの数値は、太平洋域で多くの国がマグロ・カジキ類を対象とした漁業を開始した1980〜1990年代以降については情報が不足しており、過少評価になっている。今後早急に漁獲統計を整備する必要がある。

資源状態
本資源を太平洋で単一の資源と仮定してMULTIFAN-CLで解析した結果、資源量は1960年頃に大きく減少し、その後はあまり変動せず、1990年頃から若干増加し、現在の資源量は約4万トンと推定された。1960〜1990年代にわたってF/FMSYが1を超え、この長期間のMSYレベルを超える漁獲圧の下で、漁獲量はMSY付近で安定し、また、近年は資源量も増加している。しかしこれら一連の解析での、体長データのカバー率の低さや、雌雄同一の成長曲線など、検討・改善を要する課題も多い。

管理方策
2002年の研究報告では、資源量は概ねMSY水準で、近年は若干増加傾向とされ、管理措置を施す必要はないと考えられる。しかし、これ以上の漁獲圧では、資源状態が悪化することも示唆され、資源状態が明らかになるまで現在の漁獲水準を急増加させないことが望ましい。なお、国際漁業委員会等で、漁獲の規制は行われていない。
各国の漁獲量統計の不備と、体長・性比・成熟等の資源解析のデータ不足で、資源評価の精度は高くなく、資源状態の解明には、より正確な生態や漁業の情報収集が必要である。

資源評価まとめ
  • 推定資源量は約4万トン
  • 国際漁業委員会等で未検討

資源管理方策まとめ
  • 国際漁業委員会等の漁獲規制無し
  • より正確な生態・漁業の情報収集が必要