--- 要約版 ---

16 メバチ 東部太平洋

Bigeye Tuna

Thunnus obesus

                                                                                PIC
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図8

東部太平洋におけるメバチの年齢と尾叉長(cm)の関係
黒実線(信頼限界:点線)が2009年の資源評価で推定された成長曲線。青矢印は雌の50%が成熟する体長。


図1

太平洋におけるメバチの分布域赤色と緑色を合わせた海域が索餌域(分布域)。赤色が産卵域(年平均表面水温24℃以上)。


図2

東部太平洋におけるメバチの漁法別漁獲量


図5

東部太平洋におけるメバチの国別漁獲量


図11

東部太平洋におけるメバチのSBRの推移
大きな黒丸が現状。2010年以降は予測値。灰色は95%信頼限界。破線(SBR = 0.19)はMSYを達成できるSBR。


図13

東部太平洋におけるメバチの加入量(相対値)の推移
灰色は95%信頼限界。1.0は平均値


図14

東部太平洋におけるメバチの産卵資源量と各漁業のインパクトの推移
黒実線が実際の産卵資源量、肌色、橙色および青色はそれぞれはえ縄、付き物操業、投棄部分の漁獲の影響を示す。



メバチ(東部太平洋)資源の現況(要約表)

資源水準 低位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
9.5〜11.7万トン
平均:10.6万トン (2004〜2008年)
我が国の漁獲量
(最近5年間)
1.1〜2.1万トン
平均:1.7 万トン (2004〜2008年)


管理・関係機関
全米熱帯まぐろ類委員会(IATTC)

最近一年間の動き
2008年の総漁獲量は9.5万トン(予備集計)で前年の101 %。資源評価は2009年5月に行われ、MSYは8.4万トン、2009年当初の産卵資源量はMSYレベルを下回った(Srecent/SMSY=0.89)。近年(2006-2008)のFはMSYレベルを上回っている(Fmultiplier = 0.81)。資源管理措置として、まき網漁業は、(1)全面禁漁措置2009年は59日間(8月1日〜9月28日又は11月21日〜2010年1月18日)、2010年は62日間(7月29日〜9月28日又は11月18日〜2011年1月18日)、2011年は73日間(7月18日〜9月28日又は11月7日〜2012年1月18日、ただし、期間(73日)については、2011年の科学レビューの結果を考慮した上で再度合意される。(2)西経96度以西、西経110度以東、南緯3度以北、北緯4度以南の海域で各年1ヶ月間(9月29日〜10月29日)の禁漁。はえ縄漁業は、2009年は2007年メバチ漁獲枠の4%減、2010年は2007年メバチ漁獲枠の5%減、2011年は2007年メバチ漁獲枠の9%減(ただし、2011年にまき網全面禁漁期間が73日間で合意された場合)。

生物学的特性
  • 寿命:10〜15歳
  • 成熟開始年齢:3歳
  • 産卵期・産卵場:周年、表面水温24℃以上の海域
  • 索餌期・索餌場:温帯域
  • 食性:魚類、甲殻類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海産哺乳類

利用・用途
刺身や缶詰原料

漁業の特徴
本種は大洋のやや深い水深帯(100〜350 m)に分布する魚群を対象とするはえ縄と、表層付近の魚群を対象とするまき網が主要な漁業である。はえ縄は、主として100 cm以上の中・大型魚を漁獲しており、まき網は50 cmを中心に30〜100 cmの小型魚を漁獲する。はえ縄の漁業国は日本、韓国、台湾および中国等であり、赤道を挟んだ南北15度を中心に操業する。まき網漁業国はエクアドル、パナマ、スペイン、バヌアツおよび米国等であり、北緯10度以南から南緯20度間のエクアドル沿岸から西経130度付近に広く操業し、ガラパゴス西方の水域が比較的豊かな漁場である。

漁業資源の動向
2000年までは増加傾向にあったが、それ以降減少し、最近2カ年は10万トンで推移。従来、はえ縄の漁獲量が大部分を占めていたが、1993年頃より導入されたFADs操業により、まき網の漁獲量が急増し、近年はややまき網の漁獲量が多い。はえ縄漁獲は、我が国、台湾および韓国はともに減少傾向にある。

資源状態
2MSYは8.4万トンと推定され、2008年の漁獲量(9.5万トン)より小さい。SBRは0.17とSBRレベル(0.19)より小さい。現状の産卵資源量はMSYレベルの産卵資源量より小さく(Srecent/SMSY = 0.89)、近年の漁獲死亡係数はMSYレベルより大きく、(Fmultiplier = 0.81)過剰漁獲状態にあると推定される。

管理方策
まき網漁業は、(1)全面禁漁措置2009年は59日間(8月1日〜9月28日又は11月21日〜2010年1月18日)、2010年は62日間(7月29日〜9月28日又は11月18日〜2011年1月18日)、2011年は73日間(7月18日〜9月28日又は11月7日〜2012年1月18日、ただし、期間(73日)については、2011年の科学レビューの結果を考慮した上で再度合意される。(2)西経96度以西、西経110度以東、南緯3度以北、北緯4度以南の海域で各年1ヶ月間(9月29日〜10月29日)の禁漁。はえ縄漁業は、2009年は2007年メバチ漁獲枠の4%減、2010年は2007年メバチ漁獲枠の5%減、2011年は2007年メバチ漁獲枠の9%減(ただし、2011年にまき網全面禁漁期間が73日間で合意された場合)。

資源評価まとめ
資源評価は従来からIATTCが実施。資源評価モデルは統合モデルのSS3を採用。資源は低位で、横ばい状態にある。

資源管理方策まとめ
資源は低位で、努力量は過剰なことから、上記の方策よりさらに厳しい規制が求められている。