--- 要約版 ---

70 マジェランアイナメ 南極海

Patagonian Toothfish

Dissostichus eleginoides

                                                            PIC1
                                                            マジェランアイナメ. (Fisher and Hureau 1985)

                                                                   PIC2
                                                            マジェランアイナメ漁獲物 (CCAMLR HP)(C)B. Watkins

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図

CCAMLR水域(黄色)と本誌源主分布域(ピンク)、主漁場(青)


図

(A)CCAMLR水域におけるマジェランアイナメの漁獲量の海域別の年変化 (CCAMLR. 2008b) (B) CCAMLR水域におけるライギョダマシの漁獲量の海域別の年変化 (CCAMLR. 2008b)


図

マジェランアイナメ・ライギョダマシの新規・開発漁業の際に義務付けられる 小規模調査ユニット枠影の部分は、両種の主棲息深度500〜1,800mの陸棚斜面域。太破線は二種の区分線. 北側域;マジェランアイナメ、南側域;ライギョダマシ(CCAMLR保存管理措置)



マジェランアイナメ(南極海)の資源の現況

資源水準 中位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
CCAMLR水域1.2〜1.6万トン
平均:1.3万トン
世界全体:2.1〜3.4万トン
平均:2.4万トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
CCAMLR水域7〜262トン
平均:137トン


管理・関係機関
南極海洋生物資源保存委員会(CCAMLR)

最近一年間の動き
CCAMLR保存措置に基づく2006/07年漁期は13の漁業が実施された。メンバー国のEEZ内では他の漁業が実施された。CCAMLR水域内のメロ類の報告漁獲量は16,329トンで、IUU (違法・無規制・未報告)漁獲量3,615トンを含めると総漁獲量は19,944トンとなる。2006/07年漁期は前年2005/065漁期と比較して319トン減少した。CCAMLR水域外の2006/07年漁期漁獲量は7,978トンであり、前年漁期より1,812トン減少した。IUU操業による推定漁獲量は、2005/06漁期は3,420トン、引き続き2006/07漁期3,615トンと横ばい状態となっている。

生物学的特性
  • 寿命:約50年
  • 成熟開始年齢:6〜9歳
  • 産卵期・産卵場:6〜9月、南極周辺海域の陸棚斜面水域
  • 索餌場:南極周辺海域の陸棚斜面水域
  • 食性:オキアミ類、魚類、イカ類、甲殻類
  • 捕食者:海産哺乳類

利用・用途
冷凍切身(総菜用)、みそ漬けなどの加工品

漁業の特徴
本資源対象の漁業の始まる前、魚類対象のトロール漁業が1970年頃からサウスジョージア水域、ケルゲレン諸島水域で行われていた。その漁場は1977/1978年以降、サウスオークニー諸島水域の高緯度域へ拡大したが、高い漁獲量は長く続かず、1980年代初期に急減した。その後、代替としてマジェランアイナメとライギョダマシが対象の底はえ縄漁業がサウスジョージア水域、ケルゲレン諸島水域及び南極大陸周辺の陸棚域で始まった。

漁業資源の動向
CCAMLR水域内のメロ類の報告漁獲量は16,329(2005/06年漁期16,843)トンで、IUU (違法・無規制・未報告)漁獲量3,615(同3,420)トンを含めると総漁獲量は19,944(同20,263)トンとなる。2006/07年漁期は前年2005/065漁期と比較して319トン減少した。CCAMLR水域外の2006/07年漁期漁獲量は7,978(2005/06年漁期9,790)トンであり、前年漁期より1,812トン減少した。これまで本漁業に対してIUU操業による推定漁獲量が多く、資源状態に悪影響を及ぼしていることが強く懸念され、管理措置上にも大きな問題を抱えていた。そのため、CCAMLRはIUU操業に対する強い対策を講じてきた。この成果が現れ、2002/03漁期10,070トンから2003/04漁期2,622トンおよび2004/05漁期は2,076トンへと激減した。しかし、2005//06漁期は3,420トンおよび2006/07漁期3,615トンへと増加し横ばい状態となっている。

資源状態
CCAMLR水域全体での資源量調査は行われていないが、本種の主な分布域が陸棚・陸棚斜面域であることから、右下図に示された生息海底深度面積と生物データの組合せで水域ごとに資源量を毎年推定している。そのような推定を積算し、全体の推定資源量としている。

管理方策
CCAMLRの科学委員会の魚類資源評価作業部会が、魚類の資源管理のための科学的検討を行っている。検討方法は海区により異なり、漁獲量とCPUEの動向から判断するか、資源動態モデルによるシミュレーションで判断する。その結果、CCAMLRが管理措置として取り決める。

資源評価まとめ
  • CCAMLR科学委員会の魚類資源評価作業部会で検討を実施
  • 資源は中位水準、横ばい

資源管理方策まとめ
  • CCAMLRが毎年の漁獲報告データに応じて、その都度、漁獲制限量を算出
  • 漁獲制限の取り決めのない領海区では禁漁措置