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53 スナメリ 日本周辺

Finless Porpoise

Neophocaena phocaenoides

                                                        PIC
                                                        スナメリ(鳥羽水族館提供)。頭が丸くてくちばしがない。背鰭もない。 成体の体色は淡い灰色。

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最近一年間の動き

本種の捕獲は行われていない。2007年冬季に、本種を主対象とした航空目視調査が、遠洋水産研究所により西九州沿岸域において実施された。過去の調査結果とあわせ、データを解析中である。


利用・用途

展示鑑賞(水族館)、油(戦後の一時期、利用された)


図1

図1. 世界的なスナメリの分布域(Kasuya 1999にもとづく)


図2

図2. 日本におけるスナメリの主分布域(Shirakihara et al. 1992を改変) 仙台湾〜東京湾、伊勢湾・三河湾、瀬戸内海〜響灘、大村湾、有明海・橘湾。


図3

図3. 長崎県・関門海峡周辺で得られたスナメリに対し求められた 成長曲線(Shirakihara et al. 1993を改変)


図4

図4. 目視調査に使用される小型飛行機


図5

図5. 飛行機から見たスナメリ(撮影 南川真吾)


漁業の概要

本種は現在、漁業対象とはなっていない。しかし戦後の一時期、瀬戸内海地方などで油を採取する目的で捕獲されたことがあった。また水族館での展示に供するため、まき網による捕獲が行われたこともある(大隅 1998)。

西九州の橘湾ではかつて、秋〜冬に小型定置網によって多くの個体が混獲されていた。1963年9月下旬〜10月下旬の1ヶ月間に橘湾だけで50頭以上の混獲が記録されたが(水江ほか 1965)、漁法の変化により現在このような多数の混獲は認められない(Kasuya and Kureha 1979)。しかしその後も混獲は続いており、1985年から92年にかけての8年間に、有明海・橘湾で67頭、大村湾で9頭、関門海峡周辺で8頭の混獲個体が収集された(白木原2003c)。他の海域でも混獲は起こっている(石川 1994)。

本種は水産資源保護法の捕獲禁止対象種である。2004年11月に伊勢湾において、水族館における学術研究及び教育展示を目的に9頭の特別採捕が行われた。


生物学的特徴

スナメリは、頭が丸く、くちばしや背鰭がない。成体の体色は淡い灰色。歯鯨亜目ネズミイルカ科に属し、ペルシャ湾から日本にかけての熱帯・温帯アジアのごく沿岸海域に分布している(Kasuya 1999、図1)。中国には、揚子江に周年分布する淡水性の系群がいるが、我が国には淡水域に定住するものはいない。壱岐・対馬で発見情報は得られていないことから、我が国と韓国との間で個体の交流はないものと考えられている(Kasuya 1999)。

日本において本種は、仙台湾〜東京湾、伊勢湾・三河湾、瀬戸内海〜響灘、大村湾、有明海・橘湾の5海域に主に分布し、その他の海域への出現は稀であることが知られている(Shirakihara et al. 1992)。日本における主分布域を図2に示す。

各海域のスナメリに対し、様々な地方名が存在する。本種は、仙台湾〜東京湾ではスナメリ、伊勢湾・三河湾ではスザメ・スンコザメ、瀬戸内海〜響灘ではナメクジラ、ナミソ、デゴンドウ、大村湾や有明海・橘湾ではナミノウオ、ナミウオ、ボウズウオなどと呼ばれている(白木原2003a)。

これら5つの海域間で、外部形態(白木原1993)、骨格形態(Yoshida et al. 1995)、繁殖期(Shirakihara et al. 1993)、mtDNA塩基配列(Yoshida et al. 2001)に違いが見いだされており、各海域の本種は互いに異なる5つの系群に分かれているものと考えられている(Yoshida 2002)。最近の目視調査の結果、瀬戸内海の内部で発見域に途切れが見つかり、海砂の採取による生息域の分断化の可能性が指摘されている(Shirakihara et al. 2007)。

本種はあまり大きな群れを作らない。群れ構成頭数はおおむね数頭以下で、2頭群れの多くは母親と新生仔からなると考えられる(Kasuya and Kureha 1979)。しかし、時に100頭にのぼる大きな群れを作ることもある(Yoshida et al. 1997)。

出産期は海域で異なる。伊勢湾・三河湾や瀬戸内海では4月をピークとした春から夏にかけて出産が起こるのに対し、有明海・橘湾では秋から春にかけて仔が生まれる(白木原 2003c)。平均出生体長は80 cm程度である(白木原 2003c)。妊娠期間は11ヶ月程度であり(Kasuya et al. 1986)その後、6〜15ヶ月ほどの授乳期間が続く(Kasuya and Kureha 1979)。ただし、生後6〜12ヶ月頃から摂餌を始めるようである(Jefferson et al. 2002)。繁殖周期は通常2年(2年に1回仔を生む)と考えられている(Kasuya 1999)。

性成熟には、雄が3〜9歳(体長145〜155 cm)、雌が4歳以下(体長140 cm以下)で到達するとの報告がある(Kasuya 1999)。ただし、この値は太平洋岸および瀬戸内海に生息するスナメリに対し求められたものであり、有明海・橘湾の本種については雄で4〜6歳(体長135〜140 cm)、 雌で5〜9歳(体長135〜145 cm)との報告がある(Shirakihara et al. 1993)。

体の伸長は14〜23歳の間に止まるものと考えられる(Yoshida et al. 1994)。今までに観察された最大体長は、太平洋岸および瀬戸内海に生息するスナメリの雄で207cm(中村ほか 2003)、雌で180 cmであり(Kasuya 1999)、有明海・橘湾で観察された値(雄175 cm、雌165 cm)(Shirakihara et al. 1993)よりも大きい(図3)。北方に生息する個体の方が概して体長が大きくなるものと考えられる。

有明海・橘湾では、雌雄ともに23歳の個体が得られている(Shirakihara et al. 1993)。伊勢湾で捕獲された体長161 cmの雄個体がその後28年10ヶ月の間水族館で飼育された例のあることから(古田 2003)、環境によっては30年以上生きる個体もあるものと考えられる。

スナメリの食性研究は主として、大村湾および有明海・橘湾において行われている。これら海域でスナメリは、イワシ類、コノシロ、テンジクダイ科、ハゼ科、ニベ科、タコ類、コウイカ科、ジンドウイカ科、クルマエビ類、シャコなどを捕食していた(白木原1993)。また伊勢湾・三河湾では、本種はイカナゴ、イカ類、甲殻類を摂餌していたとの報告がある(片岡ほか1977)。飼育下における本種の1日平均摂餌量は、体重60 kg程度の雌雄各1個体に対する観察例から体重の5.2〜5.8%と見積もられている(片岡ほか1967)。

本種を捕食する生物には、さめ類があげられる。沖縄近海で捕獲されたホホジロザメの胃内から2頭のスナメリが発見された(Kasuya 1999)。また漁業者によると、シャチが出現すると付近からスナメリが姿を消すとのことから、シャチも捕食者となっていると考えられる。


資源状態

資源状態に関する国際合意文書はない。我が国では、主分布域を対象に、資源量推定を目的とした目視調査が行われてきた。瀬戸内海においては1976年から78年にかけ主としてフェリー上から目視調査が実施され、その結果4,900頭との推定値が得られた(Kasuya and Kureha 1979)。また、伊勢湾・三河湾では、1991年から95年にかけ小型調査船による目視調査がライントランセクト法にもとづき実施され、1,046頭(CV=28.0%)との推定値を得ている(宮下ほか2003)。さらに、大村湾と有明海・橘湾では1993年から94年にかけて小型飛行機を用いた航空目視調査が実施され、資源量は各々187頭(CV=20.1%)と3,093頭(15.7%)と推定された(Yoshida et al. 1997、1998)。近年、他の生息域においても航空目視調査が開始され(白木原 2003b)、仙台湾から房総半島東岸にかけての海域で3,387頭(Amano et al. 2003)、瀬戸内海において7,572頭(Shirakihara et al. 2007)との推定値が得られている。

遠洋水産研究所でも、02年秋から全国の主分布域において航空目視調査を開始し(図4、5)、予備的解析ながら伊勢湾・三河湾で3,000頭程度、瀬戸内海西部の周防灘で2,000頭程度、大村湾で300頭程度、有明海・橘湾で3,000頭程度、との推定値を得ている(CVは30%前後、吉田未発表)。今後とも、より精度の高い推定値を目指し、調査を継続していく予定である。

近年、資源量推定調査が盛んに行われるようになった結果、資源の動向を見るための情報も集まりつつある。瀬戸内海では1999〜2000年に、1970年代に実施された調査と同様の方法で船舶目視調査が行われた。その結果、東部海域において生息密度の低下が示唆された(Kasuya et al. 2002)。一方、10年の間隔を置いて再調査された大村湾、有明海・橘湾では、密度にそのような減少傾向は認められていない。

【資源水準】

本種は、日本の沿岸海域に分かれて生息しており、海域ごとの資源量も最大で数千頭程度とそれほど大きくないことから、資源水準を「中位」程度と見なすことが安全を見込むことになると思われる。ただし、生息数が数百頭程度と少ない大村湾の本種については「低位」と扱うのが適切であろう。

【資源動向】

瀬戸内海においては、資源が「減少」した可能性が高い。その他の海域については、ここ数年に限ってみれば減少を示す兆候は得られておらず、とりあえずは「横ばい」と判定されるものの、大村湾をはじめ各海域とも資源量はそれほど大きくないことから、今後とも資源の変動傾向を把握するための努力が必要である。


管理方策

現在、スナメリを対象とする漁業はないが、定置網、刺し網への混獲が起こっている。混獲個体の資源量推定値に対する割合は、大村湾および有明海・橘湾において年1%程度との見積もりがある(白木原 2003c)。この値は、鯨類に対し経験的に考えられている再生産率1〜4%よりも低い。しかし、計算に用いた両者の値はともに過小に偏っているものと考えられる。資源量は調査線上のすべての個体を見落とすことなく発見するとの仮定のもと推定されており、すべての混獲個体が計上されているとは考えられないからである。より偏りのない値の入手に努めるとともに、混獲を減らす努力も必要である。

本種の生息域は、水深50 m以浅域の発達した遠浅で砂泥質の卓越する水域という地形的特徴を持っている(白木原2003a)。これら海域は人間活動の盛んな場所であり、埋め立てや海砂の採取などが古くから行われて来た。スナメリの分布を制限する要因は明らかでないが、これら地形的特徴が関わっている可能性は高い。海砂の採取などが過度に行われれば、生息域の縮小や分断を招く恐れもある。実際、瀬戸内海では海砂の採取による生息域の分断化の可能性が指摘されている(Shirakihara et al. 2007)。目視調査を通じ、分布状況の変化についても情報を収集する必要があろう。

沿岸海域では環境変動が外洋よりも激しいものと予想される。また、陸上由来の病気が伝播する可能性もより高い。日本周辺の本種に対し免疫機能に関わるMHC遺伝子の多型の解析(Hayashi et al. 2006)によると、他の鯨種に比して多様性が特に低下しているとの結果は認められなかった。しかし今後も、遺伝的多様性のモニタリングに努める必要がある。

本種はごく沿岸海域に生息しているため古くから人々になじみの深い鯨類であり、水族館での飼育の歴史も長い。かつて国内の18園館で飼育されていたが 、飼育数は年々減少する傾向にあった(古田 2003)。しかし、2004年11月に水産資源保護法に基づく採捕許可を受けて、学術研究及び教育展示を目的に9頭の特別採捕が行われた。その後、研究の進展にともない、飼育下出産は計4頭となった。スナメリという生き物を知り関心を高めるためにも、本種の飼育下における学術研究及び教育展示は意義あるものと思われる。


スナメリ(日本周辺海域)資源の現況(要約表)

資源水準 中位(大村湾系群は低位)
資源動向 横ばい(瀬戸内海東部海域で減少の可能性)
世界の漁獲量
(最近5年間)
詳細は不明
各地で混獲あり
我が国の漁獲量
(最近5年間)
商業捕獲はないが混獲あり
2004年11月に、伊勢湾において9頭の特別採捕
管理目標 現在の資源水準を維持
資源の現状 仙台湾〜東京湾系群のうち仙台湾〜房総半島東岸:3,387頭
(CV=32.7%、2000年)
伊勢湾・三河湾系群:3,000頭程度(2003年、吉田未発表)
瀬戸内海〜響灘系群のうち瀬戸内海:7,572頭(CV=17.3%、2007)
大村湾系群:300頭程度(2004年、吉田未発表)
有明海・橘湾系群:3,000頭程度(2003年、吉田未発表)
管理措置 水産資源保護法の対象種
商業捕獲は禁止
資源管理・評価機関 農林水産省

執筆者

鯨類グループ
いるかサブグループ
遠洋水産研究所 鯨類生態研究室

吉田英可・岩崎俊秀


参考文献

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