--- 要約版 ---

32 カツオ 大西洋

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Katsuwonus pelamis

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図

大西洋のカツオの分布域と主産卵場・漁場


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大西洋のカツオの年齢と体長の関係 (Anon. 2004 一部改変)


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大西洋のカツオの国別漁獲量の年変(Anon. 2007)


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大西洋のカツオの漁法別漁獲量の年変(Anon. 2007)


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東部大西洋のまき網漁業におけるカツオCPUE(1操業日あたり漁獲トン数)の経年変化(Anon. 2007)


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西部大西洋のブラジルの竿釣およびベネズエラのまき網におけるCPUEの経年変化(Anon. 2007)


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東部大西洋における漁業種類別カツオ平均重量の変化(Anon. 2007)



カツオ(大西洋)資源の現況(要約表)

資源水準 高位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
14.2〜16.2万トン 平均:15.2万トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
0〜1トン 平均:0.2トン


管理・関係機関
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

最近一年間の動き
2007年の総漁獲量は15.1万トンで、過去5年平均と比較して4%増加した。2008年のICCAT会合にて1999年以来の資源評価が実施され、現在の資源量はMSYレベルを上回ると見なされた。

生物学的特性
  • 寿命:6歳以上
  • 成熟開始年齢:1〜2歳
  • 産卵期・産卵場:周年・表面水温24℃以上の海域
  • 索餌場:熱帯〜温帯域
  • 食性:魚類、甲殻類、頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海鳥類など

利用・用途
缶詰など加工品

漁業の特徴
主要な漁業は、東部大西洋でのフランス・スペインのまき網、ガーナ・スペイン等の竿釣りと、西部大西洋でのブラジル等の竿釣り、ベネズエラによるまき網である。ひき縄やはえ縄でも、僅かに漁獲される。東部大西洋では、1990年以降、バヌアツ等の便宜置籍船による漁獲が目立つ。主な漁場は、アフリカ西岸ギニア湾の赤道を中心とした熱帯域〜北西岸モーリタニア沖のまき網漁場と、ブラジル南東岸沖の竿釣り漁場である。まき網漁業は、1991年からFADs(人工流木)操業を開始し、漁獲量が増大した。

漁業資源の動向
年間漁獲量は1960年代には1〜5万トン、1970年代には5〜12万トン、1980年代には11〜15万トンで推移した。まき網のFADs操業開始で1991年22万トン、1993年の20.6万トンがピークで、1995年以降は11〜17万トンで推移している。日本の竿釣りは、1980年代前半まで東部大西洋で操業し、1976〜1981年には1.2〜1.7万トンを漁獲したが、現在は行われていない。

資源状態
最新の資源評価結果を見る限り、漁獲係数はMSY水準より低く親魚量はMSY水準より高いものと見なされ、近年の漁獲はMSYを上回っていない。本種の漁業生物学的特性(短寿命、速い成長、漁業が対象とする年齢群が少なく成熟魚に限定、高い自然死亡率)を考慮すれば、資源全体が乱獲にある可能性は低い。

管理方策
東部大西洋のまき網では漁法の大きな変化(FADs操業の発達)があり、操業の集中する水域では限定的な乱獲状態の可能性も指摘された。しかしながら、本種の漁業生物学的特性から資源全体が乱獲状態にある可能性は低い。このため、これまで特段の管理方策は設定されていない。

資源評価まとめ
  • 2008年に資源評価が更新された
  • 資源状態の悪化は認められず乱獲の可能性は低い

資源管理方策まとめ
  • 特に管理方策は設定されていない