--- 要約版 ---

26 ニシマカジキ 大西洋

White marlin

Tetrapturus albidus

                                                        PIC
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図

本資源の分布


図

国別漁獲量


図

海域別・漁業種類別漁獲量の年推移


図

近年の資源量指数の推移。3つの線は、異なる手法で推定した結果を示している


図

プロダクションモデル解析結果



ニシマカジキ(大西洋)資源の現況(要約表)

資源水準 低位
資源動向 増加
世界の漁獲量
(最近5年間)
390〜900トン
平均:630トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
20〜40トン
平均:30トン


管理・関係機関
ICCAT

最近一年間の動き
本資源の水準が低位にあることを受けて、生きて漁獲された個体を放流する船が増えている。

生物学的特性
  • 寿命:17〜18歳
  • 成熟開始年齢:不明
  • 産卵期・産卵場:春、熱帯・亜熱帯域
  • 索餌期・索餌場:夏、温帯域
  • 食性:魚類、イカ類
  • 捕食者:不明

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ)、マリネ。

漁業の特徴
本種を主対象で漁獲している漁業は米国、ベネズエラ、バハマ、ブラジル等のスポーツフィッシングとカリブ海諸国やアフリカ西岸諸国の沿岸零細漁業であるが、漁獲量の大部分は台湾、日本、ブラジル等マグロ類やメカジキを対象としたはえ縄漁業の混獲によるものである。またカリブ海諸国やブラジルの零細漁業の漁獲されている。

漁業資源の動向
総漁獲量は1960年代中旬に5,000トンに達した後1970年代に2,000トンに急減した。その後も減少し近年は1,000トン以下になっている。従来は遠洋漁業国の漁獲が多かったが、近年はブラジル、ベネズエラ等沿岸国の漁獲量が増加している。日本の漁獲量は2000年以降減少を続け2002年以降30トン未満に落ち込んでいる。

資源状態
はえ縄漁業を行っている主要4カ国のデータから作成した資源量指数は、1990年以降減少しているが、最近年(2001〜2004年)の動きを見ると資源豊度が僅かに増加傾向に転じた事を示している。プロダクションモデル解析を行った結果によると、最近の資源量水準はMSYを生産するために必要な水準よりもよりもかなり低いと考えられるが、プロダクションモデル解析では、近年の漁獲死亡係数は、MSYを生産するために必要な水準よりは大きいが、2002年に予測された水準よりは大きいものの減少傾向にある事が示唆された。しかし現在の規制が導入されてから4年しかたっていないため、漁業規制の効果を判定するには、少なくとももう4〜5年間のデータが必要であると予想される。

管理方策
現在導入されている大規模商業漁業を対象とした漁業規制によって、ニシクロカジキ資源はMSYを生産するために必要な水準まで回復できる可能性はあるが、規制の対象外となっているブラジル、カリブ海諸国の零細漁業による最近の漁獲量の増加は、この規制の効果を相殺する可能性がある。資源の回復をより確かなものとするためには、現在の規制の徹底と放流魚に関する情報の収集、サークルフックの使用による漁獲個体死亡率の軽減、禁漁期・禁漁区の導入といった事が考え荒れる。また、零細漁業による漁獲をコントロールあるいは減少させる事も考えるべきである。

資源評価まとめ
  • 資源評価はICCATのSCRS(調査統計委員会)において実施。
  • 資源恐らく微増。低位

資源管理方策まとめ
  • 資源水準をMSYレベルに回復させる。
  • はえ縄・巻き網漁業は1996年か1999年の漁獲量の多い方の33%(2002〜2005年)以下に抑える。 また生きて漁獲された個体は全て放流する。