--- 要約版 ---

23 メカジキ 北大西洋

Swordfish

Xiphias gladius

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図1

国別漁獲量の年推移 (ICCAT 2007)


図4

本資源の分布


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資源量指数と漁獲量 (ICCAT 2006a)


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メカジキの成長曲線(Eharhardt et al. 1996)


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非平衡プロダクションモデルから推定した漁獲係数の年推移 (ICCAT 2006b).


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非平衡プロダクションモデルから推定した資源量の年推移 (ICCAT2006b)..



メカジキ(北大西洋)資源の現況(要約表)

資源水準 中位
資源動向 増加
世界の漁獲量
(過去5年)
11,430〜12,450トン
平均:11,900トン
我が国の漁獲量
(2007年)
800トン(2007年)
(注)暫定値。生存放流分は含まれていない。


管理・関係機関
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)

最近一年間の動き
2008年度は北太平洋のメカジキの資源評価は行われていない。 管理措置としては、従来どおりTAC(14,000t)を遵守し、小型個体の水揚げ量制限 の実施を勧告している。2006年度の資源評価によって、現在の資源量は恐らく1990年 代中期に出現した卓越年級群と近年の漁獲量の減少によって回復したことが示されている。 2006年年頭の資源量は、BMSYの99%と推定されており、2005年のTACの漁獲水準であれば、 資源量は上昇すると予想された。

生物学的特性
  • 寿命:15歳以上
  • 成熟開始年齢:5歳
  • 産卵期・産卵場:春から初夏、西大西洋熱帯域
  • 索餌期・索餌場:秋から冬、温帯域
  • 食性:魚類、頭足類
  • 捕食者:調査中

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ)、煮付け

漁業の特徴
本資源は主にはえ縄で漁獲される。このうち米国、カナダ・スペイン・ポルトガル・ ブラジル・モロッコ・ベネズエラ等は本種を主対象の浅縄(夜縄)操業で主に漁獲し、 日本・台湾・中国はまぐろ類を対象の深縄や普通縄操業で混獲している(右の表)。 いずれの場合も、前線域や大陸棚縁辺部での漁獲が多い。

漁業資源の動向
1970年代後半から漁獲量が急増し1987年にピーク(20,236トン)に達した。 1990年代前半の総漁獲量は15,000〜16,000トンであったが、規制の導入により減少し、 2002年には9,746トンとなった。その後資源の回復に伴い、漁獲は増加傾向にある。 日本は5年毎のブロック配分(年平均650トン)を受けているが、その消化が早かったので 2000年2月〜2003年12月には全ての漁獲を投棄・放流し、2004年1月以降は生きて漁獲された 個体を放流している。

資源状態
2006年のICCATのメカジキ作業部会においてVPA(コホート解析)と非平衡 プロダクションモデルを用いて資源解析が行なわれた。いずれの解析結果も 資源量が、1990年代中期に出現した卓越年級群と近年の漁獲量の減少によって 回復したことを示していた。プロダクションモデルが推定したMSYは約14,100トンであった。 2006年年頭の資源量は、MSYを生産するために必要な資源量(BMSY)の99%にあると推定され、 2005年の漁獲死亡係数(F)はMSYレベル(で漁獲を行った時のF; FMSY)よりも14%低いと 推定された。

管理方策
本資源をMSY(14,000トン)達成に必要な資源水準に維持するために、これまで通り 14,000トンのTACが勧告された。2006年に行われた資源解析の結果は、14,000トンレベルの 漁獲は将来に亘って継続可能であり、最大生産量は現在の海洋環境及び漁業の状況下で達成 することが出来ると考えられる。

資源評価まとめ
  • 資源評価はICCATのSCRS(科学委員会)で実施
  • ADAPT VPAと非平衡プロダクションモデルで資源評価

資源管理方策まとめ
  • 2009年までに50%以上の確率で資源水準をMSYレベルに回復させる
  • TACを14,000トンとする
  • 下顎叉長125cm/体重25kg未満の個体の水揚げ量を15%以下に抑えるか、 下顎叉長119cm/体重15kg未満の個体の水揚げ量を0%にする。