--- 要約版 ---

22 メカジキ インド洋

Swordfish

Xiphias gladius

                                                        PIC
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図

本資源の分布(左)と産卵・索餌域(右)(IFREMER 2006 改変)


図

インド洋メカジキ国別漁獲量 (1950-2007)


図

インド洋メカジキ漁法別漁獲量 (1950-2007)


図

ASPICによる資源評価で推定されたF(MSY)とFの傾向


図

ASPICによる資源評価で推定されたK(環境収容力)、Biomass(資源量)およびB(MSY)の傾向



メカジキ(インド洋)の資源の現況(要約表)

資源水準* 中位
資源動向* 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
2.7〜3.6万トン
平均:3.2トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
1,100〜2,400トン
平均:1,600トン
*:1980-2006年の情報を用いた資源評価の結果に基づく

管理・関係機関
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)

最近一年間の動き
第11回年次会合(2007)で、メカジキ対象の操業船に関し、2008-2010の3年間加盟国及び協力的非加盟国は、毎年の実操業隻数を2007年レベルで制限するといった、決議案が採択された。総漁獲量は、2006年は2.8万トン、2007年は2.8万トンで変化がなかった。日本の漁獲量は、2006年は1,800トン、2007年は 2,400トンで600トン急増した。1999年から2006年までは1,000トン台であったが、9年振りに2,000トン台となった。

生物学的特性
  • 寿命:調査中
  • 成熟開始年齢:調査中
  • 産卵場:産卵場はソマリア沖とインドネシア沖にあると考えられている。
  • 索餌場:マダガスカル〜南アフリカ沖合域及び豪州南西部沖合
  • 食性:主にイカ類
  • 捕食者:小型歯鯨類、さめ類

利用・用途
刺身、寿司、切り身(ステーキ)、煮付け

漁業の特徴
従来、日本・台湾がまぐろ類を対象としたはえ縄で混獲していたが、1990年代から台湾・スペイン・インドネシア・オーストラリア・レユニオン・スリランカ等が本資源を主対象とした操業を開始し、漁獲量が急増した。また、近年減少傾向にはあるものの、便宜置籍船(NEI)による漁獲も、依然として無視できない量である。

漁業資源の動向
1950年以来、総漁獲量は緩やかに増加しており1991年には8,000トンに達した。翌年1991年には、総漁獲量は2倍の1.4万と急増した。その後、総漁獲量は、急増を続け1998年に3.5万トンに達しピークとなった。これらの急増は、主に台湾のはえ縄の漁獲量増加による。翌年(1999年)から総漁獲量は減少し、2001年には2.8万トンまで落ち込んだ。2002年より、総漁獲量は再度増加し2005年は3.2万トンと2番目に高い漁獲量を記録した。その後再度、減少し2007年には2.7万トンまで落ち込んだ。我が国の漁獲は全てまぐろ類が対象のはえ縄操業の混獲で、近年は漁場が高緯度域に広がり、1980年以降の漁獲量は1-2千トンであった。1999年から2006年までは1,000トン台であったが、2007年は9年振りに2,000トン台となった。

資源状態
2008年の第6回かじき作業部会で行ったASPICによる資源評価(2006年までのデータ使用)では、MSYは3.2万トン、B(MSY ratio)=1.31、F(MSY ratio)=0.67といった結果が得られた。2006-2007年の漁獲量(2.7-2.8万トン)また最近5年間の平均漁獲量は、3.2万トンなので、資源状況はMSYレベルに近いと見られる。(主に1980-2006年の情報を用いた資源評価の結果に基づく)

管理方策
[メカジキ資源の管理方策] 2008年の第6回かじき作業部会における資源評価において、本種の最近年の漁獲量はMSYレベルといった結果が得られた。これを受け2008年の科学委員会は、今後は漁獲量・漁獲努力量ともに2006年レベルを超えるべきでない、といった勧告もあわせて採択した。また、南西インド洋では最近高レベルの漁獲量があり資源状況が懸念されている。CPUEの空間的分布から判断して南西インド洋では地域的に相当資源が減少しているものと見られる。南西インド洋以外の海域におけるメカジキを狙った漁獲努力量の急増及びメバチを狙った漁業におけるメカジキ混獲の増大も懸念している。これら増加傾向は2000年以来継続している。これらを踏まえて、2008年の科学委員会は、さらに、南西インド洋でメカジキを対象としている漁業は、その漁獲努力量を現在のレベルより削減すべきである、といった勧告も採択した。その他、2008年のIOTCの年次会合ではメカジキ対象の操業船に関し、2008-2010の3年間、加盟国及び協力的非加盟国は、毎年の実操業隻数を2007年レベルで制限する、といった決議を勧告した。
[一般・共通管理方策] IUU漁業廃絶、混獲緩和、洋上転載オブザーバー乗船(2008年8月より)、VMS搭載義務(2007年7月より)、漁船数(24m以上)増加禁止、他国漁船の受入制限、はえ縄船トリポール使用(南緯30o以南)、漁船登録:IMO番号追加、まき網船ログブック最低情報収集の義務、漁獲努力量の凍結、24m以下の小型船へのポジティブリスト適用。 (主に1980-2006年の情報を用いた資源評価の結果に基づく)

資源評価まとめ
  • 漁獲量は中位・横ばい、現在の漁獲はMSYレベル。

資源管理方策まとめ
  • 漁獲量、漁獲努力量を現状(2006年)より増加しない
  • 南西インド洋で、漁獲努力量削減
(一般・共通管理項目)
  • 違法・無報告・無規制(IUU)漁業廃絶
  • 混獲緩和
  • 洋上転載オブザーバー乗船(2008年8月より)
  • VMS搭載義務(2007年7月より)
  • 漁船数(24m以上)増加禁止
  • 他国漁船の受入制限
  • はえ縄船トリポール使用(南緯30度以南)
  • 漁船登録:IMO番号追加
  • まき網船ログブック最低情報収集の義務