--- 要約版 ---

20 ミナミマグロ

Southern Bluefin Tuna

Thunnus maccoyii

                                                                             PIC
[HOME] [詳細版PDF] [要約版PDF] [詳細版html] [戻る]
図3

ミナミマグロの分布(赤)、漁場(青)、産卵場(黄)


図5

CCSBTで用いているミナミマグロの成長曲線


図2

ミナミマグロの漁獲量の推移 (Data: Anon. 2008a)


図1

ミナミマグロの国別漁獲量の推移 (Data: Anon. 2008a)


図4

ミナミマグロの緯経度5度区画別の漁獲尾数(2006年暫定値。20尾以上の 区画のみを示す。1-15はCCSBT統計海区主に1海区での、インドネシアによる漁獲を含んでいない点 に留意。)



ミナミマグロ資源の現況(要約表)

資源水準 低位
資源動向 横ばい
世界の漁獲量
(最近5年間)
11,000〜16,000トン
平均:13,200トン
我が国の漁獲量
(最近5年間)
2,840〜7,855トン
平均5,309トン


管理・関係機関
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)
大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)
インド洋まぐろ類委員会(IOTC)

最近一年間の動き
みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)の科学委員会(2008年9月)は資源状況に顕著な変化は見られないと報告し、年次会合(2008年10月)では前年と同じTACに合意した。

生物学的特性
  • 寿命:20歳以上、耳石での最高齢は45歳
  • 成熟開始年齢:8歳
  • 産卵期・産卵場:9〜3月、インド洋東部低緯度域
  • 索餌場:西風皮流域 (南緯40〜50度の海域)
  • 食性:魚類・頭足類
  • 捕食者:まぐろ・かじき類、さめ類、海産哺乳類

利用・用途
刺身

漁業の特徴
まき網を中心とした表層漁業と、はえ縄漁業とで漁獲される。表層漁業はオーストラリア沿岸で3歳までの小型魚を漁獲しており、近年は蓄養用種苗が中心である。それ以外は全てはえ縄漁業で、公海域では日本、台湾、韓国船が、沿岸域でニュージーランド、オーストラリア、インドネシアが操業している。インドネシアの操業海域は産卵場に相当する。

漁業資源の動向
表層漁業、はえ縄漁業とも1950年代初期に漁獲が始まった。表層漁業による漁獲は1982年に21,500トンに達し、その後は自主規制により激減したが、近年畜養用種苗に漁獲を再開し年間約5,000トンを漁獲している。はえ縄漁業の漁獲量は1961年に最高の77,900トンに達したが、産卵場と小型魚の多獲される海域での操業自粛、TAC規制等で徐々に減少し、1989年以降は8,000〜14,000トンの間でほぼ安定している。

資源状態
親魚資源量は初期資源量よりはるかに少なく、CCSBTの管理目標の1980年水準や、MSYを与える水準よりもかなり低い。この10年間の加入量は1950〜1980年水準よりもかなり低く、特に1999-2002年級の加入はかなり低い。2004年級、2005年級は1990年代の平均値並みに高いことがいくつかの加入量指標で示された。親魚資源に回復の兆しは見られておらず、低水準の1999-2002年級によって今後、産卵資源量は減少すると予想される。低水準の1999-2002年級が親魚資源になることで今後も産卵資源量は減少し、今後の加入が平均的水準であっても、回復開始は2014年以降と予想されている。

管理方策
2007年漁期と同じTAC(合計11,810トン)の維持で合意。加盟国分は日本3,000トン、オーストラリア5,265トン、ニュージーランド420トン、韓国1,140トン、台湾1,140トン。協力的非加盟国分はフィリピン45トン、南アフリカ40トン、EU10トン、オブザーバー国分はインドネシア750トン。韓国、台湾は自主的に1,000トンを上限とし、合計漁獲量は11,530トン以下となる。資源に例外的な状況が生じない限り日本は5年間、他国は3年間、このTACを維持する。

資源評価まとめ
  • 親魚資源水準は極めて低い
  • 1999-2002年級の加入が極めて低水準である
  • 親魚資源の回復開始は2014年以降と予想

資源管理方策まとめ
  • TAC合意