メバチ 中西部太平洋

Bigeye Tuna, Thunnus obesus


最近一年間の動向

中西部太平洋におけるメバチの漁獲量は徐々に増加してきたが、1997年以降10万トンを超えた。2005年の太平洋における本種の漁獲量は259,478トンであり過去最多となったが、これはWCP-CA(中西部太平洋まぐろ条約海域)での過去最高漁獲163,419トンによるものである。

 

利用・用途

 はえ縄で漁獲されるまぐろ類の中で、1970年台半ばまでは、キハダが主に缶詰や魚肉ソーセージの原料として重要であったが、急速冷凍設備の普及によって、刺身材料、寿司ネタとしてのメバチの需要・価値が高まった。まき網で漁獲される3060 cmを主体とする小型のメバチの大部分は、缶詰をはじめとする加工用として消費される。

 

漁業の概要

本種ははえ縄、まき網、竿釣りの主要まぐろ漁業で漁獲される(1)。主要な漁業はまき網とはえ縄であり、主に赤道域で漁獲されているが、はえ縄の場合にはある程度の漁獲を亜熱帯域(例えば日本東方およびオーストラリア東方沖)でも漁獲している(2)。また、多くの小型魚がフィリピンとインドネシアの小型まき網やひき縄等によって漁獲されている。2005年のWCP-CAでの漁獲は過去最高の163,419トンとなった。

1. 中西部太平洋におけるメバチの漁法別漁獲量年変化

 

2. 主要漁業によるメバチの漁獲量分布(19902004年)

および2006年の資源評価に用いられた海区区分

 

【はえ縄漁業】我が国のはえ縄を中心とする漁業は第2次大戦以前から本種を漁獲していた(岡本 2004)が、1952年のマッカーサーライン撤廃以降漁場は急速に拡大し、赤道はその年のうちに越えるとともに東方へも順次拡大した。熱帯域を中心とし、1960年には南アメリカ大陸沿岸にまで達した。その後、南北両半球の温帯域にも操業域を広げ、1960年代は地理的に最も広い水域をカバーした。1970年代の初めまではキハダ、ビンナガを中心に缶詰等の加工品原料を供給してきたが、その後刺身需要の増加と冷凍設備の改善によってメバチへの嗜好が強まった。我が国のまぐろ漁業は、近海に操業が限られる小型まぐろはえ縄船(赤道以北、東経海域)、西経165度以西及びソロモン諸島以北で操業する近海まぐろ船、更にそれ以遠の遠洋まぐろ船に許可の種類及び船型によって大別される。韓国、台湾のはえ縄漁業も歴史が長く、前者は1958年から、後者は1964年から漁獲報告がある。

韓国は中・大型船のみで、中西部太平洋では近年150180隻が操業を行っている。台湾は大型船が当初ビンナガ操業主体に南太平洋の温帯域で操業していたが、その後熱帯域へも進出した。2005年に本水域で操業した100トン以上の漁船数は133隻であり、2004年の137席からわずかに減少した。台湾近海では小型船も多く、およそ1000隻が稼動している。1980年代の後半には中国のミクロネシア水域への進出も定着し(最大457隻)、これらアジア極東の小型はえ縄船による生鮮まぐろの日本市場への空輸事業がグアムやパラオ他を水揚地として盛んに行なわれたが、近年は我が国の景気停滞と漁獲の減少により、操業隻数は110隻程度とかなり減少した。しかし、中国は大型はえ縄船を導入するとともに新船を造船中とされており、ますます本漁業への進出を強化している。2003年には中西部太平洋において約180隻のはえ縄船が操業したと報告されているし、東部太平洋においてもかなりの漁獲が報告されている。この他に、漁獲量は少ないもののオーストラリア、米国、南太平洋諸国(フィジー、ソロモン諸島、ニューカレドニア、仏領ポリネシア等)、ベトナム、エクアドルもはえ縄漁業に加わり、日本へ主として生鮮まぐろを供給している。

漁場は広範囲に渡るが、東西方向に帯状に形成される(2)。中心となるのは赤道を挟んだ南北15度までであり、これらの漁場位置は南赤道流及び北赤道流域の水温躍層が100200 mの水深に相当する部分である。はえ縄漁具の設置水深と魚群分布域が重なる部分で釣獲率が高いと推察されているが、餌生物やメバチの摂餌水深との関連もあると思われる。更に南北3035度付近の温帯域にもそれぞれの冬場を中心にメバチの好漁場が形成されるが、魚体は小さく成熟の程度も低いため摂餌回遊にあるものと見なされる。最近は西経120度から160度の間の漁獲が多くなり、西経120度以東の漁獲が少なくなっている。2005年におけるはえ縄の漁獲は8.1万トンであり、過去最大の漁獲となった模様である(1)

【まき網漁業】まき網漁業の漁場は熱帯太平洋の西部と東部に存在し、中央部では漁獲が少なかったものの最近やや多くなりつつある(2)。まき網漁業ははえ縄漁業より歴史が浅く、特に中西部熱帯域でのまき網漁業は1960年代の後半に我が国によって試験的に開始された。1980年代には米式まき網を採用した台湾と韓国が参入するのとほぼ同時に米国も東部太平洋でのエル・ニーニョによる不漁を機会に漁場を移動し、操業が本格化した。主要国である遠洋漁業国の2005年における中西部太平洋での操業隻数は、日本が35隻、台湾34隻、韓国28隻、米国15隻で、米国が2001年の32隻から半数以下に減少している。太平洋島嶼国であるパプアニューギニア、マーシャル諸島を中心に34隻にまで増加し、その他フィリピンの遠洋船が10隻、ニュージーランドが11隻、中国4隻となっている。

中西部太平洋では元来自然流木が多く、これを利用した漁法が我が国により行なわれてきた。その後、米国が人工浮魚礁(Fish Aggregating Devices; FADs)を導入したのに追随して、ここ数年FADsの利用が我が国を含め台湾・韓国の漁船に急速に普及し、それに伴い小型メバチの漁獲量が急増した。しかし、まき網漁業で漁獲された小型メバチは、水揚げ地においてキハダと機能的に区別されていないことも多く、また漁獲成績報告書でもキハダと区別して記録されていないことが多いため、我が国や米国を除いてその漁獲量は不正確である。水揚げ地サンプリングデータの統計解析に基づいて推定された2005年のまき網による漁獲量は41,502トンで、過去最大となっている。

【竿釣り及びその他の漁業】WCP-CAの竿釣り漁業によるメバチ漁獲量はこの10年、年間2,0004,000トンである。フィリピン、インドネシアの小型船によるまき網、手釣り、ひき縄、竿釣り及び日本の様々な沿岸漁業を含む“その他の漁業”が近年およそ1.21.5万トンの漁獲をあげている(1)。フィリピン、インドネシア漁業の場合、パヤオと呼ばれるFADsを利用し、非常に小型(20 cm程度)のものから成魚までを漁獲している。フィリピン近海では、小型のまき網およびリングネット船が160隻ほど操業を行っている模様であるが、これら漁業の規模が零細であるのと、非常に多くの水揚地があることから漁獲量のモニタリングが十分ではなく、特にインドネシアの推定漁獲量は不確定要素が大きいと考えられる。

【国別漁獲量の動向】国別に近年の漁獲量変化を見ると(3、付表1)、我が国の漁獲は全体の約3分の2以上を占めていた1980年代半ばから徐々に減少し、1990年には50%に、1999年以降は30%前後に減少して、2004年には24%にまで低下した。しかし、日本の漁獲量自体はかつての4万トン台からは減少したものの、近年も依然として3.23.6万トンを漁獲しており、この海域では世界第1位を占めている。はえ縄国では、韓国、台湾の約12万トンと続き、そのほかでは近年、フィリピンとインドネシアがそれぞれおよそ1万トンへと漁獲量を増大させている。

3. 中西部太平洋におけるメバチの国別漁獲量年変化

 

【漁業別漁獲サイズ】主な漁業による年間サイズ別漁獲重量を4に示す。はえ縄漁業は中西部太平洋における100 cm以上の大型メバチの大部分を漁獲している。このことは、はえ縄漁獲に加えてまき網の素群れ操業やフィリピンの手釣りなどによってもかなりの大型魚が漁獲されているキハダとは対照的である。中西部太平洋において大型メバチがまき網漁業で漁獲されることは非常にまれであり、はえ縄を除くとフィリピンの手釣りによってわずかに漁獲されるに過ぎない。まき網漁業で漁獲されるメバチは、そのサイズは年によってやや変動するが、ほぼ全てが付き物操業によって漁獲される。成魚を主とするはえ縄漁獲物における本種の平均サイズはおよそ尾叉張130 cm(範囲80160 cm)であり、フィリピンやインドネシアの表層漁業では2060 cmの小型のメバチが漁獲されている。

4. 中西部太平洋におけるメバチの漁法別漁獲サイズ

横軸は体長、縦軸は漁獲重量(トン)で示す。青がはえなわ、赤がまき網付き物操業、

黄がまき網素群れ操業、緑がフィリピン・インドネシアの漁業を表す。

 

生物学的特性

太平洋におけるメバチの分布は非常に広く、陸棚上やメキシコからコスタリカ沖の低酸素水域を除く南北両半球の緯度40度未満のほとんどの水域に分布する(5)。熱帯もしくは夏季の亜熱帯や温帯で生まれた稚魚は海流と共に、もしくは遊泳しながら移動し、多くは熱帯や亜熱帯に留まるものの、一部は温帯域へ索餌回遊を行い、成熟に達したら産卵に適した水温の高い水域に戻るのではないかと想定されている。しかし、標識放流の結果(6)からは、他のまぐろ類、例えばビンナガやクロマグロほど明瞭な回遊の方向性は認められない。

5. 太平洋におけるメバチの分布

 

6. 太平洋におけるメバチの標識放流、再捕結果(長距離再捕のみを示す)

 

メバチは他のまぐろ類より深層に分布することが知られており、網膜に光反射組織があって深層での遊泳に適応した構造になっている(川村 1994)。近年の超音波発信機による追跡調査やアーカイバル・ポップアップタグを用いた研究によると、成魚は特に深い水深に達するとともに日中は深く、夜間は表層に近い水深を遊泳することが判って来た(7)。また小型魚は流れ物や海山に付く習性があり、まき網漁業で用いられているFADsに蝟集している場合には遊泳水深がより浅く、また体長が大型のものほど深い水深を遊泳することが知られている。

7. 超音波発信機から得られた東部太平洋におけるメバチ(体長120 cm)の遊泳水深

赤は水温20°C以上を黄色は1520°C、水色は15°C以下を、縦線は夜間を表す(宮部 1998)

 

メバチの卵は分離浮性卵で油球が一個あり、受精卵の卵径は0.81.2 mmである。船上で行われた人工受精によると、水温25.529.0℃で孵化まで2430時間という記録がある(安武ほか 1973)。孵化後の全長は2.5 mmである。産卵は稚魚の分布から、熱帯・亜熱帯域の水温24℃以上のほとんどの水域でほぼ周年行われていると考えられている。ただ、場所によって産卵活動のピークが異なり、中西部太平洋では赤道の北側で45月が、南側では23月が、一方東部太平洋では赤道の北側で410月が、南側で16月が盛期である。メバチは多回産卵型で、産卵期にはほぼ毎日産卵し、産卵は夜間の7時から真夜中にかけて行われ、一回産卵量はハワイ南西沖のサンプルから体長150 cmで約220万粒であるという結果が得られている(二階堂ほか 1991)。生物学的最小形は90100 cm1420 kg(満2歳の終わりから3歳)と報告されており、120 cmを越えると大部分が成熟する。

成長と年齢については幾つかの研究があり、研究者間で合意されたものはないが、代表的なものを8及び1に示す。最近の統合モデルでは成長もモデルの中で推定する場合があることも、合意されていない原因である。行縄・薮田(1963)が鱗を用いて推定した式を改変したもの(Suda and Kume 1967)によると、1歳時が44 cm2歳が76 cm3歳が102 cm4歳が123 cm5歳で140 cmに達する。最近の耳石日輪を用いた研究によると(Lehodey et al. 1999Matsumoto 1998)、成長率にはそれほど差は見られないが1歳時は約60 cmと推定され、上記の成長式とほぼ半年のずれが見られる。

8. 中西部太平洋メバチの年齢と成長

矢印はほぼ全ての個体が成熟する体長(尾叉長120 cm)を示す

 

1. 中西部太平洋メバチの各年齢時体長

年齢

Kume and

Joseph 1966

Suda and

 Kume 1967

Sun et al.

1999

Lehodey et al.

1998

1

30.7

41

68.8

62.9

2

80.1

73.4

94.3

96.4

3

113.9

99.8

115.2

123.2

4

137

121.3

132.2

144.5

5

152.8

138.7

146.1

161.5

6

163.6

152.9

157.5

175.1

7

171

164.5

166.9

185.9

8

176

173.9

174.5

194.5

9

179.5

181.5

180.7

201.4

10

181.8

187.7

185.8

206.9

11

183.5

192.8

190

211.3

12

184.6

196.9

193.4

214.8

13

185.3

200.2

196.2

217.6

14

185.8

203

198.5

219.8

15

186.2

205.2

200.3

221.6

 

寿命に関しては、オーストラリアのサンゴ海で15歳の雌及び12歳の雄が捕獲されており、これまでメバチの寿命と考えられていた8歳〜10歳よりも長く、15年以上である(Farley et al. 2004)

体長体重関係式は、中西部太平洋、東部太平洋ともにNakamura and Uchiyama (1966)

 W(kg)=3.661×10-5L(cm)2.90182

が用いられている(2)。

 

2. 中西部太平洋メバチの体長(尾叉長cm)と体重(kg)

体長cm

体重kg

 

体長cm

体重kg

30

0.7

 

120

39.5

40

1.6

 

130

49.9

50

3.1

 

140

61.8

60

5.3

 

150

75.5

70

8.3

 

160

91.1

80

12.2

 

170

108.6

90

17.2

 

180

128.2

100

23.3

 

190

150

110

30.7

 

200

174.1

 

本種の胃中には魚類や甲殻類、頭足類等幅広い生物が見られ、それほど特異性はないようである。しかし、他のまぐろ類に比べてハダカイワシやムネエソ等の中深層性魚類が多い。稚仔魚時代には、魚類に限らず多くの外敵がいるものと思われるが、あまり情報は得られていない。遊泳力が付いた後も、まぐろ類を含む魚食性の大型浮魚類による被食があるが、50cm以上に成長してしまえば、大型のかじき類、さめ類、歯鯨類等に外敵は限られるものと思われる。

現在、太平洋のメバチに複数の系群の存在は知られていない。しかし、インド-太平洋群と大西洋群間には遺伝的な差異が報告されている(Chow et al. 2000)。このことは太平洋において、はえ縄漁業の漁場分布が地理的に連続することや、魚の計数形質にあまり差が見られないことと一致している。

 

資源状態

資源評価はMultifan-CLFournier et al. 1998Hampton and Fournier 2001)による解析が行われており、以下はこのモデルを用いた結果(Hampton et al. 2006)を要約したものである。紙面を簡潔にするため、これらの論文からの引用は特に記さず、他のものの場合のみ明記した。

40四半期齢、6海区(2)、漁獲量、努力量、サイズ組成データ、タギングデータ、20漁業区分を用いて、1952年から2005年について資源評価が行われた。最近年のデータが加わった他は、使用したデータは昨年と同じ。GLMを用いた標準化努力量の推定方法は、豊度推定における地域ごとのスケーリングが若干変わったが、ほぼ昨年と同じである。また、体長−体重変換係数が若干変更された。2005年の解析において、はえ縄のSelectivityは高齢で最高値が維持されるフラットトップ型が用いられたが、今回は台湾を除く主要はえ縄漁業において、高齢で選択性が減少可能となるような設定に変更し、その結果ドーム型のselectivityとなった。感度テストは、サイズデータの有効サンプルサイズを高低2レベル、および2通りの海区設定(6海区と7海区)の組み合わせで行い、結果を比較した。6海区と7海区の違いは主に、フィリピン・インドネシア海区を独立させた点と南北の境界を南北緯度10度としたことである。ベースケースは6海区でサイズデータの有効サンプルサイズを低く設定したものとした。結果を以下に概略する。

加入は2005年の解析と同様、1980年頃から増加している(9)7海区のモデルは、6海区に比べて全体的な加入レベルは高いものの、近年の急激な増加傾向は緩和されている。WCPOにおける資源量は1970年の半分程度にまで減少した後、ほぼ安定か緩やかに減少している(10)。この10年で親魚資源量は20%減少。資源量の変化傾向は、はえ縄の漁獲量と標準化努力量に強く依存している。総資源量は1970年以降、安定状態にあり、また、平均以上の加入に支えられている。しかし、加入が平均レベルにまで低下すれば、資源は減少する可能性がある。現在の資源量は、漁業がない場合の資源量の、6海区モデルで28%、7海区モデルで44%である。海区別では海区320%、海区425%などが低く、その他の海区では40%かそれよりも大きい。資源に対する漁業別の影響としては、本種成魚を主要漁獲対象種とするはえ縄漁業が最も高い(11)。しかし、本種にとっての主要漁場ある海区3においては、まき網およびフィリピン・インドネシア漁業の影響が近年はえ縄を大きく上回っている。

9  MULTIFAN-CLで推定された海区別加入の傾向

左下が全体の加入量及びその95%信頼限界を表す

 

10  MULTIFAN-CLで推定された海区別総資源量の傾向

左下が全体の資源量を表し、影の部分が95%信頼限界を表す

 

11 MULTIFAN-CLで推定された各漁業の中西部太平洋メバチ総資源量に対する影響

縦軸は漁業が資源を減少させた割合(%)を示したもの。青がはえなわ、黄がまき網、緑がフィリピン・インドネシアの漁業を表す。

 

漁獲死亡Fcurrent / FMSY 0.87-1.32base case: 1.32)は2005年の結果(0.901.45base case: 1.23)とほぼ同程度の値であり、WCPOにおいてメバチの過剰漁獲が生じつつある可能性があるが、現在の加入は長期平均レベルより高い。すべての解析結果において、現在の資源量はMSYをもたらす資源量を上回っており、WCPOにおけるメバチ資源は、平均を上回る加入に支えられているため、乱獲状態にはないと結論される。今回の結果のBcurrent / BMSY1.27-1.59 (base case: 1.27)であり、2005年の解析と同程度(base case: 1.25)の値である。2001-2004年の平均漁獲死亡係数を用いて20062015年の将来予測を実施した結果、長期平均レベルでの加入のもとでは2015年の資源量 1.0以下に減少するが、19952004年の平均レベルの高い加入が予測期間中に続くのであれば1.0を上回ると予測される。

 

管理方策

本資源に関する管理方策をまとめると、以下のようになる。

·           北緯20度以北、南緯20度以南の国のメバチ・キハダを対象とする漁船(はえ縄漁船を除く)の総漁獲能力を近年レベルに抑制する。

·                      北緯20度〜南緯20度の公海におけるまき網漁業の漁獲努力量を近年レベルに抑制する。

·                      まき網漁業による小型魚の投棄を防止するため、漁獲物の全量保持を推進する。

·                      はえ縄漁業については、2006年から3年間、漁獲量を近年レベルに抑制する昨年の決議を維持する。

 

メバチ(中西部太平洋)の資源の現況(要約表)

資源水準

中位

資源動向

横ばい

世界の漁獲量(最近5年)

10.615.7万トン

平均:12.5万トン

我が国の漁獲量(最近5年)

3.23.8万トン

平均:3.6万トン

管理目標

資源の長期保存と継続利用

資源の状態

MSY=6.49.1万トン

F/FMSY=1.32*1 (0.871.48)

B/BMSY=1.27*1 (1.271.59)

Bcurrent/Bcurrent, F=0=0.240.44

YF_current/MSY= 0.940.99

管理措置

検討中

管理機関・

関連機関

WCPFCSPC

*1ベースケースの値

 

 

執筆者

 まぐろ・かつおグループ

 熱帯性まぐろサブグループ

 遠洋水産研究所

 熱帯性まぐろ研究室 岡本浩明

 


参考文献

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Suda, A. and S. Kume. 1967.  Survival and recruitment of bigeye in the Pacific Ocean, estimated by the data of tuna longline catch.  Nankai Reg. Fish. Res. Lab. Rep., 25: 91-104.

Sun, C., C. Huang, S. Yeh and S. Sun. 2001.  Age and growth of the bigeye tuna, Thunnus obesus, in the western Pacific Ocean.  Fish. Bull., 99(3): 502-509.

安武 洋・西 源二郎・森 慶一郎. 1973.  船上におけるメバチ, Thunnus obesus, の人工受精, 初期飼育及び前期仔魚の形態.  遠洋水産研究所研究報告, 8: 71-78.             http://www.enyo.affrc.go.jp/bulletin/kenpoupdf/kenpou8-71.pdf 2006112日)

行縄茂理・薮田洋一. 1963. メバチの成長と年令. 南海区水産研究所報告, 19: 103-118.


 

付表1. 中西部太平洋メバチの年別国別漁獲量 (単位;トン)

国名/

1950

1951

1952

1953

1954

1955

1956

1957

1958

1959

1960

1961

1962

1963

1964

1965

1966

1967

1968

アメリカンサモア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

オーストラリア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

クック諸島

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

中国

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

スペイン

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

フィジー

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ミクロネシア連邦

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

インドネシア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

日本

0

1,095

26,481

24,802

17,416

28,037

32,604

39,974

47,901

40,905

43,088

37,520

34,605

41,867

29,856

27,794

28,338

29,176

23,093

キリバス

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

韓国

0

0

0

0

0

0

0

0

18

24

50

9

26

242

359

1,303

2,268

2,699

1,272

マーシャル諸島

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

メキシコ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ニューカレドニア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ナウル

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ニュージーランド

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

仏領ポリネシア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

パプアニューギニア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

フィリピン

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

パラオ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ソロモン諸島

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

トンガ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

台湾

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

53

377

918

1,045

1,390

米国

781

913

1,013

1,242

1,248

997

1,046

738

719

596

567

469

548

424

379

345

346

293

256

バヌアツ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

サモア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

 

付表1.(続き)

 

 

1969

1970

1971

1972

1973

1974

1975

1976

1977

1978

1979

1980

1981

1982

1983

1984

1985

1986

アメリカンサモア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

オーストラリア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

1

クック諸島

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

中国

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

スペイン

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

フィジー

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ミクロネシア連邦

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

インドネシア

0

550

570

900

1,020

1,017

1,106

804

1,086

1,044

1,449

1,735

2,164

2,381

2,005

2,591

2,888

3,436

日本

27,509

31,273

31,767

42,309

30,646

34,758

36,121

45,655

48,131

42,725

43,891

40,950

34,385

40,840

38,666

40,757

43,666

38,731

キリバス

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

韓国

1,838

1,322

940

1,138

2,523

2,137

13,543

20,176

15,978

7,878

12,448

13,111

7,881

7,258

6,023

7,140

10,183

10,320

マーシャル諸島

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

メキシコ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

11

302

0

0

ニューカレドニア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

1

10

17

19

ナウル

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ニュージーランド

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

仏領ポリネシア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

パプアニューギニア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

フィリピン

0

2,896

3,241

3,367

4,028

4,682

4,777

4,027

5,707

3,400

4,459

4,202

5,140

4,814

5,642

5,544

6,341

5,621

パラオ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ソロモン諸島

0

0

0

0

16

0

0

25

34

36

86

154

194

205

352

358

421

280

トンガ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

18

17

28

15

12

台湾

986

2,877

2,764

3,531

3,618

3,441

4,689

2,493

2,310

2,836

3,353

2,346

2,094

1,245

1,452

1,936

2,613

1,648

米国

319

215

213

226

181

185

150

206

237

201

176

94

1,211

1,973

5,416

4,978

2,375

3,267

バヌアツ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

サモア

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

 


付表1.(続き2

 

 

1987

1988

1989

1990

1991

1992

1993

1994

1995

1996

1997

1998

1999

2000

2001

2002

2003

2004

アメリカンサモア

0

0

0

0

0

0

0

0

1

4

4

10

9

21

74

196

242

227

オーストラリア

64

47

62

117

158

98

77

133

172

293

983

1,166

895

753

1,188

885

913

807

クック諸島

0

0

0

0

0

0

0

8

17

3

0

0

0

0

1

67

200

343

中国

0

24

99

276

526

1,400

3,664

7,846

4,744

3,261

2,243

1,836

1,805

1,981

2,227

2,357

9,056

9,142

スペイン

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

1,437

3,644

734

48

0

842

フィジー

0

0

14

27

123

187

204

266

386

594

409

460

462

687

662

853

889

1,254

ミクロネシア連邦

0

0

0

0

255

362

449

360

211

183

430

705

982

1,229

1,055

1,031

994

1,203

インドネシア

4,190

4,380

4,819

4,688

5,854

6,614

5,547

6,909

7,353

8,741

8,857

9,504

10,281

11,215

10,065

10,886

11,221

9,335

日本

47,129

39,090

44,140

49,871

36,204

42,413

36,525

33,144

30,138

27,411

38,626

34,915

32,710

32,129

33,525

35,937

32,124

31,717

キリバス

0

0

0

0

0

0

0

30

66

71

130

99

157

63

113

89

110

140

韓国

16,440

12,970

11,643

17,940

14,529

19,287

15,061

21,865

17,695

14,744

13,156

22,554

18,438

16,682

17,850

22,392

10,320

19,833

マーシャル諸島

0

0

0

0

0

6

67

25

10

0

0

0

0

35

139

88

336

962

メキシコ

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

ニューカレドニア

37

20

27

60

60

27

106

78

103

233

234

498

553

517

128

189

142

90

ナウル

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

0

9

0

ニュージーランド

0

0

0

30

44

39

74

69

60

86

140

388

420

521

601

378

543

735

仏領ポリネシア

0

0

0

5

46

58

164

166

183

186

310

403

278

712

746

651

441

497

パプアニューギニア

0

0

0

0

0

0

0

20

183

58

1,044

1,582

1,115

1,480

2,486

3,686

3,058

4,145

フィリピン

5,268

5,513

6,894

8,245

9,616

5,943

4,616

6,425

6,900

6,416

7,259

8,234

8,866

8,933

8,442

9,750

12,178

13,223

パラオ

0

0

0

0

0

90

66

50

0

0

6

0

0

75

21

1

1

7

ソロモン諸島

508

377

688

426

368

709

733

593

1,391

1,109

1,434

1,231

1,065

572

591

676

1,526

2,426

トンガ

14

6

12

11

5

5

34

19

23

60

69

86

112

120

191

215

94

40

台湾

2,030

2,420

2,990

6,736

6,658

10,491

7,414

8,926

6,637

5,047

13,043

11,210

12,597

9,368

12,621

16,190

12,905

22,465

米国

5,028

3,181

3,866

3,282

3,121

4,975

5,855

3,504

5,383

11,978

12,710

8,947

21,674

14,643

9,243

8,346

6,421

9,733

バヌアツ

0

0

0

0

0

0

0

5

151

151

907

583

999

140

0

31

0

229

サモア

0

0

0

0

0

0

3

14

40

27

63

334

283

177

185

137

110

104